今回の依頼者は、ドラマ内で「あるよ」の決め台詞でお馴染みの俳優、田中要次。問題の物件は、長野県木曽町の実家の裏に建つ、築138年、建坪八坪ほどの古い板倉。板倉とは、木曽ひのきなどの木材が豊富な木曽地方に多く残る伝統工法で作られた木造の倉。昨年、木曽地方に降った記録的な大雪で、倉の北側の屋根が倒壊し、放っておけば雨が入り込み、倉が壊滅してしまう緊急事態となった。地元の工務店に修繕を見積もってもらったところ、屋根を直すだけでも最低100万円、倉ごと壊してしまうにも最低100万円かかると言われ、田中はリフォームを決意した。「今後帰省した時、家族で泊まれる場所になり、普段は地元の人や木曽に観光に来た人たちにも使ってもらえる、素敵な施設にしたい」と言うのが田中の希望だ。しかし二階建ての倉は、電気もガスも水道も一切なく、倒壊した屋根の修繕などにも費用がかかる。しかも予算はわずか400万円。老朽化に加えて、1m80cmに満たない低い天井の部屋に、農機具など、約140年分の物や廃材が所狭しと詰め込まれ、問題が山積み。
そんな難物件に立ち向かう匠は、この古い板倉を生活できる住まいにするため、どんな技を見せるのか。
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~リフォームの匠~
甘利享一
甘利享一建築設計舎/一級建築士
地元長野で風土に根差した建物を作り続け、古民家再生を得意とする。
奥村建設
長野県木曽郡