放送芸術学院専門学校
2016年4月12日
83
1年生 92名
新入生の最初の授業ということで「1発目かましていただきたい」というオファーを受けて、私、藤井(OPEN↑推進部)が指名されました。放送業界等を目指す生徒達なので、目はキラキラと真面目に聞いてくれました。
お題「ディレクターって何する人」
報道カメラ9年間、30年近く培ったスポーツディレクターとしての経験を中心に話しました。
「高校野球中継」「熱闘甲子園」の裏側のVTRを見てもらいながら、中継ディレクターは「決断力」が必要、とても多くの人が関わっている仕事、ディレクターが声を発しなければカメラマンや音声、スイッチャー、サブの中でCGを出すスタッフ全員が何をしたらいいのか分からない状況に陥ること、たとえ指示が間違っていようが瞬時に判断して「決断」することの大事さ等を話しました。
「熱闘甲子園」150人ものスタッフを束ねるプロデューサーの一番大事な仕事は何?
この質問にある生徒が「人を信じること」という、とてつもない正解の答えが返ってきて動揺しました。私の答えは「日々のお弁当の中身を充実させること」だったのですが…。
15日間、100人以上のスタッフの晩ご飯は同じメニュー、色々な弁当業者さんと交渉しながらボリューミーで野菜を取りながら、時には絶品なカレーも。暑い最中「食」は大切です。
エディター希望の生徒には、初めて絵を見るのが編集マン、ディレクターは取材対象の人物に思い入れがあるから、インタビューとかも、つい長く使いたくなる。編集マンの君がおもしろくないと思った絵や話は本当におもしろくないはず、ただ絵をつなぐだけではなく、ディレクターとの間に入る、ひとり目の視聴者の役割を果たしているのでは…。
カメラマン希望の生徒には、いくらディレクターや記者がイイ企画、原稿を書いても、絵がなければどうしようもない、テレビの世界ではカメラマンのセンスは重要、指名されるようなカメラマンを目指し、プライドを持って欲しいと話しました。
初めての授業、印象に残ったかなぁ。