東大阪市立弥刀中学校
2016年11月8日
94
1年生 117名
「正確な報道の大切さや報道の怖さなどを教えて下さい」とのリクエストを受け、今回は、読売新聞から朝日放送に転職してきた異色のキャリアを持つ大西順也記者に講師をオファーしました。
「報道の大切さ――。そんな真っ直ぐなテーマに、ちょっと恐縮しつつ、お引き受けさせていただいた先生役。取材の現場で見て、感じたことをニュース原稿に書き込んでいく、その“筆圧”のようなものが伝わればと、授業に臨みました。
まず記者の仕事をVTRで見てもらい、国民の「知る権利」といった少しお堅い話も交えながら、ABCで放送されているニュース番組を紹介。
何気なく「みんなは『キャスト』って番組を見たことはある?」と尋ねてみると、3分の2くらいの子どもたちから手が挙がる、びっくりの結果に・・・。
番組に携わる責任の重さを噛みしめつつ、ぐっと距離が縮まったように感じました。
「この絵は何に見えるかな?」。
授業では〈ルビンの壺〉と呼ばれる、人の顔にも、壺にも見えるトリックアートも使いました。
「顔!」「コップ!」。ここでも元気良く手を挙げてくれる子どもたち。「事実はひとつでも、受け止め方は人それぞれ。だから、たくさんの人から話を聞くことが大事」。
正確に報道するため、普段心がけている取材のイロハを伝えているうちに、自分自身の足元を見つめ直す貴重な機会にもなりました。
最後の質問コーナーでは、「テレビ局の記者になりたいけど、何を勉強すればいいですか」という男の子も。
その前向きな気持ちと、好奇心があればきっと大丈夫!10年後、現場で一緒に取材できる日を楽しみにしています。」
- ニュースは放送する直前まで確認をしているというので、私はこれからは、テストが終わって時間があったら見直しをするなど、まちがいがあるかどうかきちんと見ようと思いました。
- お話を聞いて、記者になってみたいなあと思いました。理由は、人の役に立つ仕事がしたいからです。
- 私たちが普通に見ているニュースも、あんなに時間をかけて作っていることにびっくりしました。
- 24時間ずっと誰かが働き、何かあればすぐその場所に向かうので、いつも対応できるようになっていてすごいと思いました。
- 弱い立場を軸に両方の意見を報道するということは、生活の中でも大切なことだと思いました。
- 記者は事故や事件があったときに、つらい思いをしている人にも話を聞いたりしないといけないので、すごくつらいし、勇気がいる仕事だと思いました。