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必殺!名言コレクション

【第壱回】渡辺小五郎 東山紀之(『必殺仕事人2010』)【第壱回】渡辺小五郎 東山紀之(『必殺仕事人2010』)
表と裏の使い分けはよ、おれのほうが年季が上だぜ

過去の放送を振り返り、劇中の名言の数々をご紹介するこの企画。第壱回目は、『必殺』を象徴するような小五郎のセリフです。

敵役は『必殺仕事人2010』で小澤征悦さんが演じた風間右京乃助。

幕府で勘定吟味役として改革に大志を燃やすかたわら、柿本平三郎の名で庶民を助けていた右京乃助ですが、幕府内の抵抗勢力に屈して理想を失い、自らも権力の側に取り込まれてしまいます。そして、裏の顔・柿本平三郎としての自分を知る者たちを次々と手にかけていきます。

ドラマのラスト、右京乃助の刃は小五郎にも向けられます。夜の闇の中、刀を手に対峙する2人。刀を振り上げたスキをつき、小五郎は右京乃助の腹を突き抜きました。その瞬間に言い放った言葉が、今回のセリフです。表と裏の世界を冷徹なまでに使い分けてきた小五郎だからこその言葉でした。

このあと、小五郎は鬼気迫る表情でトドメを刺すと、右京乃助の体から引き抜いた刀を血ぶりし鞘に納めます。そして、流れ出す「鏡花水月」――この場面は、まさに鳥肌もの。東山さんと小澤さんの熱演・撮影スタッフの技術・編集の妙が一体となった名場面でした。

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【第弐回】涼次 松岡昌宏(『必殺仕事人2009新春スペシャル』) 【第弐回】涼次 松岡昌宏(『必殺仕事人2009新春スペシャル』)
その汚れはよ、いくら洗っても落ちねえぜ

第弐回は、『必殺仕事人2009新春スペシャル』より、松岡昌宏さん演じる経師屋の涼次が、大倉忠義さん演じるからくり屋の源太に言った名言をご紹介します。

涼次の仕事道具

人を殺めることにずっと葛藤を抱えていた源太は「仕事」を終えた後、川端で一心不乱に手を洗います。そんな源太を不意打ちするように、涼次が背後から投げかけたのがこの言葉でした。
涼次はこう続けます。

「どんな理由であれ、相手がどんなやつであれ、一度たりとも人を殺したやつは、地獄に落ちる。どうせ地獄に落ちるなら、落ちるべきやつを先に送ってやるまでだ」

裏稼業に生きる覚悟を決めながらも、どこか優しさを忘れることのできない涼次の目には、罪悪感から逃れるように手を洗う源太の「迷い」が命取りになることが痛感できたのではないでしょうか。

厳しさの中にも、源太を励まそうとする思いやりがあふれた涼次らしい言葉でしたが、残酷なことに、源太の「迷い」は、のちに彼の命をも奪うことになってしまいます。(『必殺仕事人2009』第11話「仕事人、死す!!」)
仕事人の過酷な宿命を予感させる名言でした。

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【第参回】リュウ 知念侑李(『必殺仕事人2014』) 【第参回】リュウ 知念侑李(『必殺仕事人2014』)
仏様に背いた自分に、その資格はありません

第参回は『必殺仕事人2014』から新たに加わったリュウの名言をご紹介します。

もともと田舎の村で寺の後継ぎ・隆生として修業に励んでいたリュウでしたが、育ての親と許婚のおつうを立て続けに殺され、晴らせぬ恨みを晴らすため、裏稼業に足を踏み入れました。
苦しみながらもかたきを討ったリュウですが、人を殺めたショックで思わず嘔吐してしまいます。

おつうの墓を前にしても、リュウの表情にすがすがしさはありません。お菊から「手を合わせないのかい」と問われたリュウが答えた言葉が、冒頭に挙げたセリフでした。父の教えに背いたことへの後悔をにじませるリュウをいたわるように、彼の背に落ちた花びらをつまみあげ、おつうの墓に供えてやるお菊。ようやくリュウの表情が和らぎます。お菊らしい粋な優しさがかいまみえたシーンでした。

父の教えに背いたことへの後悔をにじませるリュウをいたわるように、彼の背に落ちた花びらをつまみあげ、おつうの墓に供えてやるお菊。ようやくリュウの表情が和らぎます。
お菊らしい粋な優しさがかいまみえたシーンでした。

去り際、お菊に名を問われたリュウは、ようやくふっきれた表情で「リュウです」と名乗ります。この瞬間、寺の後継ぎ「隆生」は、仕事人「リュウ」として生きる覚悟を決めたのかもしれません。『必殺仕事人2015』でリュウがどんな活躍を見せるか、ぜひお楽しみに。

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【第四回】お菊 和久井映見(『必殺仕事人2013』) 【第四回】お菊 和久井映見(『必殺仕事人2013』)
それがあたしの仁義ってもんさ

今回は、『必殺仕事人2013』から和久井映見さん演じるお菊の名言をご紹介しましょう。

ケガを負った仕事人の代役に中村獅童さん演じる「胡桃割りの坐坊」を選んだお菊ですが、この男、ただの代役に甘んじない曲者でした。仲間とつるむのが大嫌いだと公言するこの一匹狼は、三番筋で仕事を請け負ったお菊の前に現れると、頼み料に手を伸ばし「これはおいらの仕事だ。よこしな」と仕事を独り占めしようともくろみます。

もちろん、お菊も黙っていません。「欲しけりゃ、あたしを殺してから持っていけばいい」と啖呵を切ってみせます。売り言葉に買い言葉、お菊の額に殺し道具である人差し指を向ける坐坊。 しかし、それでもお菊はひるみません。

「あたしの仲間を殺してでも仕事が欲しけりゃ、好きにすりゃあいい。だったら、まずはあたしを殺ってからにしとくれ」

と受けて立ちます。そこに続くのが、今回の言葉です。

お菊の迫力に、さしもの坐坊もたじろぎ、指を引っ込めました。ふだん、自らは的を手にかけないお菊ですが、仲間といつでも心中する覚悟を決めていることが伝わってきます。なれあいではない、大人の絆が感じられる名言でした。

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