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公演情報

21世紀の新世界

[指揮]金 聖響
[ヴァイオリン]米元響子
[管弦楽]関西フィルハーモニー管弦楽団

日時 2012年1月8日(日) 14:00 開演 13:00 開場
会場 ザ・シンフォニーホール
料金 A 5,000円 B 4,000円 C 売切れ
一般発売日 2011年9月11日(日)
優先予約日 2011年9月9日(金)
プログラム チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」より“ポロネーズ” 
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調

ドヴォルザーク:交響曲 第9番「新世界より」
お問い合わせ先 ABCチケットセンター
06-6453-6000

2012年新春『21世紀の新世界』公演にご出演くださる注目のヴァイオリニスト、米元響子さんに衝撃のホールデビューから現在に至るまで、そして公演に向けての意気込みを伺いました!


Q 1997年史上最年少(13歳)でイタリアのパガニーニ・コンクールに入賞するなど幼い頃からご活躍をされている米元さんですが、ヴァイオリンを初めて習われたのは?また、どんなお子さんだったのでしょうか?

4歳の誕生日を迎える2ヶ月前に、当時住んでいた福岡で九州交響楽団の団員だった先生に習い始めました。運動が好きで、家に帰るとヴァイオリンの練習やレッスンが待っていたので、学校の休み時間に目一杯、校庭を駆け回って遊んでいました。一輪車や鉄棒をするのが大好きでした。


Q 好きな作曲家や曲について教えていただけますか?

基本的にダンス(踊り)の曲が大好きです。今はラロのスペイン交響曲や、ブルッフのスコットランド幻想曲などを楽しんでいます。不思議なことに、チャイコフスキーの協奏曲と、この2つの作品はほぼ同時期に生まれました。特にラロのスペイン交響曲は、チャイコフスキーがヴァイオリン協奏曲を作曲するにあたって大きな影響を与えたようです。好きな作曲家は取り上げるときりがありませんが、ブラームス、モーツァルト、バッハの曲はどんな時に弾いても心を奪われます。


2005年3月『エリアフ・インバル指揮 ベルリン交響楽団』公演にて予定していたソリストがインフルエンザで倒れ、米元さんが急遽パリから公演当日に来日してくださったのが、ホールデビューでした。見事にメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を披露してくださり、インバル氏もベルリン響も当時20歳の米元さんの実力に惚れ込み、公演が大成功で終わったという伝説が残っています。

Q 急遽パリから駈け付けてくださったときの心境を覚えていらっしゃいますでしょうか?

代役のお話を頂いた日は、今も師事している先生のレッスンを受けにベルギーに滞在し、パリの自宅に帰ってきたその日の事でした。とにかく楽譜を取り出して、すぐに飛行機に乗り大阪に直行しました。生まれて初めての経験でしたが、とにかく務めなければと、必死で演奏したことを覚えています。


Q ザ・シンフォニーホールの印象を教えてください。

とにかく音響が素晴らしいと思います!弾く立場にとっても、聴く方にまわってもとても心地よく、ヴァイオリンという楽器はもともと大ホールで弾くようなボリュームに作られていないので、弾いていて無理を感じるホールも少なくありません。ザ・シンフォニーホールはそういった奏者の心配を除いてくれるだけでなく、響で以て助けてくれます。


Q 2003年パリに移り2004年からオランダ・イタリアで学ばれ、そして現在、拠点をベルギーにされている理由は?

パリ時代からベルギーに訪れることが多かったので、言葉も同じフランス語圏だったことから、ベルギーにまず住んでみようと思いました。学校のあるオランダ・マーストリヒトまでは国境を越えるのですが、実は30分で行けます。学校でのレッスンはとても厳しいものですが、舞台経験が豊富なベルキン先生の指導は本当に大きなサポートです。


Q 同じくベルギーでご活躍をされているマエストロ、金聖響さんとの初共演はいかがでしょうか?

現地でのマエストロのご活躍は存じ上げておりますので、実際にどのような音楽づくりをされるのか、共演させて頂けるのを今から楽しみにしています!


Q 2006年パガニーニ・モスクワ国際ヴァイオリン・コンクールで日本人初優勝の栄光に輝いた米元さんが感じるロシア音楽の魅力について教えてください

寒い大地で生まれた温かい、時には熱いメロディー、自由を奪われた辛い時代の逆境の中を生き抜いたからこそ生まれた美しい作品の数々、その中には常に、情熱、愛、狂気すら感じられます。そして、そんな彼らの境遇から生まれた音楽は、理屈をこねくりまわさずに、人の感受性に直接訴える音楽だと思います。そんなところが魅力なのではないでしょうか。


Q 今回演奏してくださるチャイコフスキーの協奏曲の聴き所は?

ロシアの広大な大地を想わせる第1楽章のメロディーのそのままの美しさ、第3楽章ではウォッカを飲んでお祭り騒ぎをしているような場面を想像しながら聴いていただけたらと思います!


Q コンサートへの意気込みとファンの皆様にメッセージをお願いします!

ロシア人の先生のもとで勉強してから、今まで自分が描いていたチャイコフスキーのイメージというものが、いかにステレオタイプだったかと、考えを覆されました。今の自分なりにチャイコフスキー像を考え抜いて、オーケストラとのコラボレーションを楽しむことができたらと思っています!年が明けてすぐの演奏会ですが、皆様にとって素晴らしい1年となりますように、そんな思いを込めて演奏します。会場でお会いできることを楽しみにしています!



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新年の幕開け、故郷を想う“新世界”の響き
21世紀の新世界



私たちにとって忘れられない年となった2011年。歴史的な災害から故郷を離れ、強く逞しく未来に向かって歩む方々の姿に心を打たれ、スポーツや音楽の分野でも世界的な活躍が日本中に大きな勇気と感動を与えてくれました。
激動の一年が幕を閉じ、新たな年に贈る『21世紀の新世界』公演は、21世紀を迎えた2001年から開催され12回目を迎えます。ザ・シンフォニーホールの新年を祝う人気公演のタクトを振るマエストロ金聖響さんは、2010/11年シーズンよりベルギー・フランダース交響楽団の首席指揮者に就任し、新年も国内外での活躍がますます期待されています!
演奏会の前半、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲では、ベルギー在住の人気ヴァイオリニスト、米元響子さんが登場!パガニーニ・モスクワ国際ヴァイオリン・コンクール優勝後、次世代を担うヴァイオリニストとして頭角を現す米元さんが、ロシアの民族的な感性が散りばめられたコンチェルトを、どれほど華麗に魅せてくれるのでしょうか!ベルギーの澄んだ空のもと、同じ環境で切磋琢磨するお二人の息の合った豊潤な響きにどうぞご期待ください。
そして後半、金聖響さんが関西フィルと心を込めてお贈りするドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」。ドヴォルザークが新世界アメリカから故郷ボヘミアを想い作曲した特別なシンフォニーは、アメリカで聴いた音楽、体験を織り交ぜながらも故郷を懐かしむ心情が溢れ出ています。
2012年の新年に聴く「新世界交響曲」は、復興を願う私たちの胸の中にも望郷の念とともに、生きる喜び、生命の大切さを改めて感じさせてくれることでしょう。金聖響さんにとって故郷である大阪の地で、未来への希望とともに奏でられる「新世界交響曲」!皆さんに明るく活気に満ちた新年をお届けします。

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