うららかな春の午後に清らかな天使の歌声を
ウィーン少年合唱団

　若葉の緑が目にしみる5月、今年もウィーン少年合唱団が大阪・ザ･シンフォニーホールにやって来ます。ウィーン少年合唱団にはハイドン、モーツァルト、シューベルト、ブルックナーの4つの組があり、それぞれ活動をしていますが、今回の来日メンバーはブルックナー・コアです。
　この世の中にはいくつもの美しいものがありますが、男性が大人になる前までの少年期にしか出すことができないボーイソプラノの響きは儚くもあり、瑞々しくもある特別なもので、神聖ローマ帝国の宮廷礼拝堂の少年聖歌隊に起源をもつ彼らは500年以上の時を経て今なお世界中で愛され続けています。その純粋な音色は心に深く沁みわたり、いつも新鮮な感動を呼び起こしてくれます。
　今年も多種多様なラインナップを取りそろえ彼らの原点とも言うべき中世の宗教曲からクラシックの歌曲、世界の民謡、ウィーンの代名詞でもあるヨハン・シュトラウスの世界、ABBAやマイケル・ジャクソンのポピュラーソング、そして「花は咲く」などの日本の歌まで、2日に渡ってその魅力をたっぷりとご堪能頂きます。
　花々が咲き誇り、新緑が眩しい春の午後の特別な時間を是非お楽しみください！