低く垂れ込めた雲。 そんな雲のわずかなすきまから光の筋が差す。 あの場所は、金色に輝き、何か特別なことが、 起きているように思えてくる。 もしかすると、あの光の筋は、 大蛇が天地を行き来する道なのか・・・。 田に張った水面を駆けていた風が止み、 光の道が眼下にも生まれようとしている。 こうなってくると、神話のような物語が、 いよいよ目の前で始まりそうで、胸が高鳴る。