ご主人の定年をキッカケに「趣味」のつもりで「民宿せんば」を始めた上戸紅さんは、子供の頃から見てきた四万十川について少し心配そうに話す。 「もう汚れてしまいました。飲むには正直言って抵抗があります。 最近は川が痩せたんじゃないですか。 昔は、大きな岩が転げ落ちてきて、それがだんだん小さくなって、川にバラスがいっぱいでした。 今は、岩が落ちてこないようにしていますからね」。 かつてここには、こんな大岩がごろごろしていたということだ。