このあたりは最も四万十らしいところ。
なんでわざわざ・・・と思うくらい大きく蛇行し、あちらこちらにバラスの州を作って独特の景観を見せている。
このバラスが水質を、この蛇行のゆったりとした流れが生活のリズムを保っている。
そしてここでは、四万十からの恵みを享受する故に、四万十の自然環境を大切に思う・・・そういう人々が集まって、四万十ブランドを生みだしている。
「まだまだ捨てたモンじゃない」という言葉を、ここに住む人たちから何度も聞いた。
「もっときれいだったのに」というため息と、最悪の状況からは脱して「なんとかなりそうなところまできた」という手ごたえと、「必ず元通りにしてみせる!」という決意なのだろう。
言ってみれば、この中流域に四万十川のアイデンテ
ィティがあるのだ。
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