さっそく、喜びの歌声が聞こえてきそうな光景に出逢う。 寒い冬を耐えてきた土が、元気一杯に目覚め、 その気持ちをあらわすかのように菜の花が鮮やかに咲いていた。 遠くに見え隠れする青い海原が、黄色い花と山の深い色に映え、 この光景を前にするだけで、心が弾んでしまう。 目の前の色彩のせいかもしれないけれど、これからはじまる旅が、 きっと温かいものになるにちがいないと思うのだった。