明治14年、日本人の手ではじめて作られた洋式灯台。 細かい部分まで入念に作り込まれた、まるで芸術作品のような姿に、 当時の意気込みが手に取るように伝わってくる。 そして、今も変わらずその役割を担っているということが、 もっとも素晴らしい。 敦賀半島の先端という風雪の厳しいこの地で、 どれだけの数の季節を経てきたのだろうか。 どれだけの船が、この光を頼りに、 航行を行なってきたのだろうか。 沿岸を行く航路の道しるべとして、 今日も凛々しく立つ白い勇姿は誇らしく美しかった。