かつて『豊葦原の瑞穂の国』とよばれた 古代の日本は、ヨシ原は、どこまでもつづき、 鳥やとんぼが飛び回り、魚が群れるそんな 風景が広がっていました。
そこは、生き物にとってすみかとなり、エサとなり 生きていくうえでもとても大切なものでした。
しかし、どんどん開発が進み、広大なヨシ原は 次第に姿を消しつつあります。



加古川のヨシ原もかけがえのない貴重な場所のひとつです。
阪神大震災をきっかけに地震や洪水に耐えられるように改修工事が必要に なりました。
ヨシ原を守るか、それとも工事か、加古川で行われたのは、「ヨシ原を守りながら改修 工事をする」という方法です。
▼映像協力
建設省 姫路工事事務所




▼映像協力
建設省 姫路工事事務所

工事する場所のヨシを一度別の場所に移し、工事が終われば、もとに戻すという方法を 採用。いわばヨシの引越しです。
ヨシは工事の間、じーっと終わるのを待ちます。もとに戻したあとは、どうやら順調 に育っているようです。加古川の魚たちもたくさん戻ってきました。
自然の宝庫加古川のヨシ原はこうして守られました。