兵庫県伊丹市にある昆陽池。
毎年、冬になるとたくさんの渡り鳥がやってきます。
そのほとんどがカモ。一見たくさんいるように見えますが、実は毎年その数は減ってきています。



そのわけは、池の真ん中にある小さな島に あります。島にいる無数のカワウ。大量の カワウのフンが島の立ち木を枯れさせるほど です。その数は、5〜6年前の8倍にもなり ます。カワウが数を増やしたのは、昆陽池に 人間が放したブルーギルなどが繁殖している からなんです。



この池には釣り糸が絡まったり、人間の捨てた もので傷がついた鳥たちも集まってきます。
弱った鳥たちやカモに、獰猛なカワウやカラスが 容赦なく襲いかかります。
ここにも渡り鳥たちの安らぎの場所はありません。



この池は人間の憩いの場であり、鳥たちの 楽園であったはず、、、。
カモたちの生活環境に大きな異変が起きて います。
今年、北に旅立ったカモたちが、また次の冬に 帰ってくるかどうかは、誰にもわかりません。