目の前に広がる緑のパノラマ。
見ているだけでも心が落ち着きます。
しかし皆さん、それがすべて自然のものだと 思っていませんか。



森には、大きく分けると二つの種類があります。 もともとそこに木が生い茂っている天然林と植樹などをして、人が手を加えた人工林。 見た目には同じようでも、目的、性質、働きが全く違います。 天然林=広葉林(葉が大きい) 人工林=針葉林(葉が細い)




京都府美山町にある芦生の森の一部にも、研究のために人工林が作られています。
演習林職員の登尾久嗣さんは、およそ40年間、この芦生の森を守り続けてきました。
今日はいったい何をしているのですか。
「人工林を植えて、木が大きくなってくると熊が杉の皮を剥いでしまうのです。 杉の皮を剥ぐと木が枯れてしまうので、防御するためにテープを巻いています。」登尾さん




このようにクマに被害を受けた杉の木は、 茶色く枯れてしまいます。
どの木も、大切な森の一部として 扱っている登尾さんいわく、
「人間が人為的に自然に手を加えて 一人前に育てていくと山を守る、自然を守る というひとつの手段だと考えています。」



自然を守る第一線で働いている登尾さん。
これからも森と共に生きていきます。
がんばってください。