きれいな色です。実はこれは一度使ったガラスを再生したものなんです。名づけてビードベール。このガラスの生みの親は、ガラスアーティストの岡本覚さんです。



「ガラスとしてせっかく生まれたものですから、それを土に返すんじゃなくて、ガラスとして生まれたものはガラスとしてもう一度再生してあげたいなと」材料は、廃材になったガラスや再生しにくいと言われるワイン瓶のガラスです。



向陽硝子工業所では、原料からガラスを作るとなると1400度という高い温度が必要ですが、再生ガラスなら、たった800度の熱で5分しかエネルギーを使わないそうなんです。だから大きな省エネになるんです。
これは、光がたまるようにしたビードヴェール。きれいですね。



ビードヴェールを使った作品は、まちのあちらこちらで使われています。ブティックの壁面、ロビーやマンションなど、どれもがみずみずしい輝きが生かされています。



時が流れても、何度も美しくよみがえるビードヴェールは、本当のリサイクルを語っているような気がします。