私たちが毎日使う「水」。使った後のゆくえはご存知ですか?
それを詳しく教えてくれるところが大阪市此花区にある下水道科学館です。その展示を見ると下水がどのように処理されているのかがよくわかります。

台所やトイレから流れ出た排水は、抽水場というポンプ場を通って、沈砂池(ちんさち)というところにやってきます。ここで砂や大きなゴミが取り除かれます。そして、この沈砂池ではさらに細かいゴミが底に沈められます。


次がばっき槽。ここで空気を送り込み、なんと微生物の力を利用してほとんどの汚れを分解してしまいます。


沈澄池(ちんしょうち)で、さらにもう一度汚れを沈ませその上澄みを少し消毒すれば川に流せるきれいな水になっています。薬品はほとんど使わず、できるだけ自然の力で汚れた水をきれいにする。すばらしいシステムでしょう。

「下水処理場では、微生物の働きが非常にすばらしくて、色々なものを分解してくれるわけですが、台所で使った食用油やトイレなどでトイレットペーパー以外のものを流したりすると細いパイプに詰まりまして、スムーズに処理場まで下水が流れなくなってしまいますので、そうしたものを流さないように日頃から気をつけていただくということが、全体の下水システムをうまく働かせることにつながります。」と大阪市立下水道科学館の宮崎隆介館長。

私たちも水を使ったあと排水に気を配らないといけませんね。