この車は、手作りの自家発電型電気自動車なんです。作ったのは、大阪市立大学工学部の南繁行助教授の研究チーム。
「これからの世の中は資源とかエネルギー問題は決して明るくないかもしれない。そんな時なんとか自前の燃料で車を走らせられないかな?と考えたわけですね。」と南助教授。


そこで、ガソリンの代わりに使われたのが天ぷら油。これをディーゼル発電機の燃料にして発電しています。エンジンをかけると少しだけ天ぷらの香りが漂ってきます。もちろん、とってもクリーンな車で、ガソリン車に比べるとパワーは少し落ちますが、空気はほとんど汚しません。それに廃食油のリサイクルにも一役買っているんです。


「車の効率とか燃費あるいは快適さといったものをそれだけ追求すると、それはエネルギーの消費を加速するというそういう恐れもあり、未来社会がどうなっていくかということをシュミレーションする。その意味で研究しているのがこの車です。」と南助教授。

石油をたくさん消費する今の車の社会は、これから少しずつ変わっていくような気がします。皆さんはどう思われますか。