京都の西陣にあるこの建物は、150年も前に建てられたそうですが、もっと長持ちさせるために改修が行われました。
その住み心地や環境への影響を調べているのは田村さんご夫婦。ちょっとお邪魔してみました。とても落ち着いた雰囲気の純日本風家屋です。


「我々が都市に住んでいるということからしてですね、都市の中で我々が自分の手でできる環境保全のやり方、これは確かにあると思います。」と関西木造住文化研究会の田村佳英さん。
これは江戸時代からの柱。まだまだ使えるんですね。



伝統工法で建てられた家は、家そのものが環境にやさしいといえます。自然の素材を使ったり、木の命を全うさせたりすることは資源を有効に使うことにつながります。木の家は、夏は涼しく、冬は暖かいという利点もあります。また、傷んだ所がでてくれば、そこを補修しながら、もう一度再生できるという点でも環境に負担をかけません。そして、これらは最終的に土に返っていきます。

「音やあるいは自然の風や光がこの建物に入ってきますので、それを感じながらの生活というのは非常に心豊かになるというのを実感してます。」と田村さん。

家の建て方や暮らし方にもいろいろなエコロジーの工夫ができるということなんですね。