大阪府泉佐野市で養豚場の経営をする川上幸男さん。およそ1000頭の豚を飼っていますが、ここのエサ、実は全部食品ゴミなんです。毎朝、近くの食品コンビナートから、ゴミとして捨てられるはずだった食品をもらってきます。 その量は1日あたり、およそ5トン。


どんなものかというと、少し作りすぎたもの、規格に合わないもの、賞味期限の切れたものなど、種類はさまざま。この中から、栄養バランスを考えて、いくつかの食品を組み合わせて豚のエサが作られます。



残りは、発酵させてメタンガスを作り、エサを乾燥させたり、子豚の小屋の暖房などに使われます。資源の有効利用ですね。
「配合飼料は、費用が高くつきます。配合飼料の場合は、一日も早く出荷することを考えるので、おいしくない豚肉が出来ます。でも、逆に言えば、食品を有効利用して、出荷日時を長くして、おいしい豚肉を作るために、食品の残りを利用しています。


ひいてはゴミ問題の減量につながり、それによって、環境にやさしい養豚経営がもっと日本で広まっていけばよいと思います。」と川上さん。



作り過ぎや食べ残しをしないように心がけながら、食品ゴミの再利用をすることも大切ですね。