おいしいビールを作る時に出るいろいろな廃棄物を再利用している工場。
今日は、工場の様子を見せてもらいましょう。


ビールが麦から作られることはご存知ですよね。麦汁が絞られる時にモルトフィールドという絞りかすが出るんです。このモルトフィールドは、すべて家畜のエサとして再利用されています。それはこの工場から出る廃棄物の87%に当るそうです。


そして、ビールが発酵する時に発生する余剰酵母。これはこの工場の中で、医薬品や食品に生まれ変わっているんです。さらに、ビールを作る時に使った水に含まれる泥は、有機肥料に変身。



フィルターの中に残るスクリーンカスと呼ばれる廃棄物もこのように堆肥になるんですよ。ビールびんなどのガラスくずも再生ガラスに。こうした取り組みですべての廃棄物の98%が再利用されているそうです。



「ビール工場においてはですね、モルトフィールドや酵母などといったものは、廃棄物というよりも副産物というような考え方をしているんですよね。それがやっぱり再資源化に取り組むための土台ということを考えて我々は行動しているんです。」とアサヒビール吹田工場の山中晶さん。



なるほど、ゴミを作らずに副産物を作る。これですよね。