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「ガラスの地球を救え」キャンペーンが始まって、早くも3ヶ月が経とうとしています。後ればせながら「事務局だよりのページ」を立ち上げることになりました。
故・手塚治虫さんの残したメッセージ「ガラスの地球を救え」。あまりにも壮大で深みもあるこのメッセージをどうやって具体化していけばいいのか。どこから手をつけていけばいいのか。何から実行していけばいいのか。どんなことを世間の人々に問いかけていくべきなのか。事務局の中で議論を重ねながらも、途方に暮れ、正直言って「エライ事に手を染めてしまった」とヘコんだ気持ちになる日々を送りつづけてきました。
この間、皆さんのe−mailにも「このキャンペーン自体の主旨がナンなのかわかりずらい」(広島県 K・Wさん)、「今、正に自分の足元から崩れていくんだ…という危機感を感じさせてくれる内容であってほしいと思います」(神戸市須磨区 T・Mさん)というお叱りの声も届きました。
ただ、ひとくちに「地球環境を考える」と言っても、ゴミ問題・大気汚染・海洋汚染・環境ホルモン・地球温暖化・オゾンホール・希少動物保護・リサイクルなどなど、その範囲は思い付くままに挙げてもキリがない感じがします。またゴミ問題ひとつをとっても、「ゴミを少しでも減らそう」という個人レベルから、「ゴミが出ないようにするためには、大量生産・大量消費という現在のシステムから変えていかなければならないのでは?」という社会全体のレベルまで深浅があります。
かといって、21世紀を目前に控えた今、ただ単に「地球環境を守りましょう」とお題目を唱えるだけで済まされる問題でないことも分かっています。立ち止まっている訳にはいきません。そこで、と言っては何ですが、また、ある種卑怯なやり方かも知れませんが、私たちが悩んでいる様子そのものから広く世間の人たちに知ってもらって、足元に転がっているいろんな問題を提起するところから始めてみようと考えます。
「ガラスの地球を救え」はABC創立50周年記念事業の一つですが、決して1年で終わるものでありません。この先10年も20年も、もしかしたら100年、200年かかっても実行していかなければいけないキャンペーンだと認識しています。
一地方の小さな放送局からのメッセージですが、暖かく見守ってください。そして、皆さんからドンドン意見を出してもらって、苦言を呈してもらって、参加してくださることを願っています。(ju)
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