2009/03/30
大阪の北港ヨットハーバーの対岸辺りに見えるアラビアンナイトに出てくるよう な建物は何かご存知でしょうか?
 これは、大阪市環境局の舞洲工場と舞洲スラッジセンターなんです。といってもわかりませんね。舞洲工場は、大阪市のゴミの大半が焼却処分されるところ、スラッジセンターは平野の施設と共に大阪市の下水を処理しているところなんです。
 先日見学に行く機会があり、その全容がようやく分かりました!?二つの建物はオーストリアの環境保護建築家フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー氏が手がけたもので、みんなが避けて通りたい、ゴミや下水の問題をもっと考えて欲しいという願いを込めて、あのような目を引くデザインになっているそうです。そしてスラッジセンターは氏の遺作になりました。また、見学通路には氏の作品も並べられ、さながらギャラリーのようになっています。
 ゴミを燃やしたあとの灰や、スラッジセンターで出来る高熱で処理した溶融スラグーガラス状のものーは、夢島の埋め立てに使われています。またそれぞれの工程で出る熱は、温水や、発電に使われます。もちろん、そこから出てくる水や排気は、徹底的にきれいにされています。デザインだけではなく、中身も環境にやさしい設計となっています。
 ここは、事前に申し込めば、誰でも無料で見学(月〜土。但し祝日は除く)出来ますので、一度いかれてはいかがでしょうか?(N)