東西南北 龍介がゆく

◆今月は「雨水利用を勧める全国市民の会」の徳永暢男さんにお話を聞きました。

 「この会では雨水タンクを自宅において、雨水を生活用水に利用しています。最近"雨水"というと酸性雨の問題など、だいぶ汚染されているように思われていますが、大気汚染の影響を受けているのは降り始めの雨水だけで、降っている間中の水がすべて汚れているわけではないんです。 雨
だから、降り始めて、しばらくしてからの雨水を取るように工夫すれば、そこそこきれいな水を取ることが出来ます。 雨水を貯蔵する方法ですが、どこの家にもある樋を使ってタンクにためます。タンクは既製品があり、購入できます。雨水をためると腐ったり、ボウフラが発生したりするのではないかという不安がありますが、樋からタンクに入れる時に不純物が入らないように ろ過したり、蚊が入らないように工夫すれば、そういう可能性はかなり軽減できます。 次にためた雨水を何に利用するかですが、植木の水やりや洗車などであれば、すぐにでも使えます。あとはためた皆さんの工夫次第です。例えば、4人家族では3トンの雨水で1ヵ月分の水洗トイレ用の水が賄えるという調査結果がでています。 もっと簡単に雨水を暮らしの中で利用できるようになれば、水源の節水にもなるでしょうね。」
7月3日 雨水利用を勧める全国市民の会 徳永暢男さん