米のとぎ汁で川が汚れている!
米のとぎ汁の中には、糖が含まれており、その糖には、脂肪やたんぱく質、リンなどの栄養分がたっぷりと含まれています。
つまり、食用油や食べ物の残りかすといったものと同じく立派な生活排水。
うかつに米のとぎ汁を流してはいけない…ということになります。
ということで、米のとぎ汁の処理方法です。
◎植物の肥料に!
 家の庭に植木がある方、あるいはベランダにプランターなどを使って植木を育てている方は、米のとぎ汁を土に撒いてみましょう。
 とぎ汁の中の糖分は、植物にとっての大変よい肥料になります。
◎食器のしつこい汚れに!
 米のとぎ汁を使って洗えば、驚くほどキレイにとれます。
とぎ汁の中に食器をしばらく浸けた後、水洗いすると良いでしょう。
(余分な洗剤を使わなくてすむので、結果的に水質汚染の防止につながります。)
◎なんといっても!
 水を汚さないためには、米のとぎ汁を極力出さないことが一番です。
料理研究家 山口よねこさんのお話しより、
・今のお米は、それほど時間をかけてとぐ必要がありません。環境にやさしい生活を意識するなら、お米は最初に1回軽くといで、後はすすぎを3〜4回繰り返すだけにしておくことをお勧めします。あとは、みなさんの腕次第です・・・。
・せっかくなら、この機会に玄米を食べてみては いかがですか?玄米はとぎ汁を出しません というより、とぎ汁の成分こそが、玄米そのものですから。玄米は、他の穀類よりもすぐれた栄養バランスをもっているので体にも良いのでお勧めです。

河川や海を汚す原因のうち、生活排水を占める割合は、少なくとも6割以上、大阪などでは8割近くを占めています。
もちろん、都会では家庭から出ている生活排水は下水場で処理をされてから川や海に流されています。
現在の処理技術でも、十分な処理ができないのです。
ひとりひとりが意識すればきっと生活排水で川や海を汚すことが少なくなるのではないでしょうか。
習慣づけてみてください。

ちなみに昔は、川そのものが持つ浄化作用などによって処理が出来ていました。
ところが現在の川は、水害防止の為の工事によって、単なる「水路」となってしまっているところがほとんどで、自然のままに処理することが不可能なんです。

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