トイレのエコを考える
普段私たちが当たり前のように使っている水洗トイレですが、 実は結構、水を無駄に使ってしまってるんだそうです。

ということで今回は、東京にある日本トイレ協会の事務局長・上 幸雄さんにお話をお伺いしました。

◎水洗トイレの水を1回流すとどのくらいの水の量を使っていますか?
  日本では1回に水道水を8〜12リットル。
  外国ではその使用量を抑えるのを目的に1回で流す水の量を、
  アメリカでは6リットルに、
  シンガポールでは4.5リットルに、
  法的に規制する動きがあるそうです。

◎水を無駄に使っているということ以外にも問題はあるんですか?
  トイレ排水は、最終的に汚泥の処理問題になります。
  海に流すか、陸で処理するか。
  ゴミ問題同様、近い将来に埋立て場所がなくなるのは
  間違いありません。

◎これらの問題をどう克服したらいいのでしょうか?
  トイレ業界や自治体などで、
    ●節水型トイレの開発
    ●次世代型トイレの研究
  ……が、始まっています。

◎次世代型トイレとは?
  おがくずを投入することで、微生物によって汚物を分解させ、
  たい肥化するコンポスト式トイレは、すでに工事現場や都市公園で
  使われています。
  また乾燥させて汚物を焼却するタイプなども実用化されています。
  つまり、捨てる量を減らす努力と研究が進んでいるのです。

◎普段の生活でも、トイレのエコについて考えないといけませんね。
  ●音消しのための流水はやめましょう。
  ●出来れば節水型のトイレを使うようにしてください。

◎トイレの水の節水法というと、水を入れたペットボトルなどをタンクの中に沈めて、使う水の量を減らすというのを聞きますが・・・。
  トイレは、設計された通りの量の水を使って
  汚物を流すようになってます。
  そのような方法で節水しても、キチンと流れず
  パイプを詰まらせる原因にもなりますので、よくありません。
  やはり、節水型のトイレに替えるのが一番です。

21世紀のトイレはボットン式になるかもしれませんね。
今は、ひとりひとりが水の大切さを感じることが必要なのではないでしょうか。
ちなみに弊社は、トイレに擬音装置をつけております。

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