2008年9月28日
■土曜日、朝の仕事が一段落してちょっと素敵なお茶をした後、京都・北白川にある京都造形芸術大学に行ってきました。 一人芝居で有名なイッセー尾形さんのワークショップを見学するためです■学生さんと社会人が一緒になって数日間、イッセーさんと演出家の森田さんの指導を受けて、家族のスケッチ的な短い劇を創り上げていく...僕が拝見したのはその練習の最終段階と発表会だけだったのでワークショップの全貌はわからないのですが...それでもめちゃくちゃ新鮮で勉強になりました。数人が組になり簡単な設定だけ与えられ、即興で言葉を発していきます■詰まったり、だらだら長すぎたり、受け狙いだったりすると、イッセーさんから即座に、身振り付きで厳しいダメが飛びます。見た目はまるで、イッセーさんが指揮者になった楽団の演奏会みたいなんです。わかりますか?■いいなあ。機会があったら参加したいなぁ...でも僕、絶対叱られてばかりだな。受け狙いしちゃうもん■実は僕は、かなり古くからのイッセー尾形ファンで、今から27、8年前、今はもうない心斎橋のパルコスタジオで催されたライブを一人で観に行ったんです■前売り券を買っていたのか、当日飛び込んだのかまでは記憶にないのですが、もう自分が大注目の役者さんでしたから、当然超満員だと思って入場したら...い、いない!お客がいない!!...場内ガラガラで、お客さん全部で4、5人だったと思います■実はその中の一人に当時僕がよく知ってたタレントの卵の女の子がいて...いわゆる番組の「アシスタント」などをやりながらコント集団に入って笑いを勉強してるようなコですね。実はちょっと気になってはいたわけです■で、そっちもドキドキしてたんですが、ライブが始まったらもうそれどころではなく、今ではお馴染になった「バーテン」や「アトムおじさん」のネタに夢中になってしまいました。実は最近知ったのですが、アトムおじさんのネタはこの心斎橋パルコが初演だったそうで、歴史的な瞬間に立ち会っていたわけで、いやー感激です■不入りと初演...二つの理由でこの心斎橋でのライブはイッセーさんたちにとっても思い出深い出来事なのだそうです。で実は、昨日のワークショップ発表会のオープニングで、お客様の前に出てこの夜の話をイッセーさんからインタビューされるはめになりました。誰がって?艦長がですぅ!■わ、わ、わ。仕事柄大勢の人の前は比較的慣れてますが、感激と緊張でこれは震えました。そして受け狙いで結構スベりました。とほほ・・・
イッセーさん、森田さんの指導で、印象に残った言葉・・・
■「ネガティブなことは言わない」・・・つまり、批判や否定をされると、そこで会話が終わっちゃうんですね。たしかに。
■「自分のことは言わない。みんなが共有できる話を」・・・これもたしかに、会話において大事なことのような気がします。
■劇とはなにか?いろいろな考え、スタイルがあると思いますが...イッセーさんの一人芝居は人と人とのコミュニケーションのありようの面白さがその原点です。(重要な点ですが、イッセーさんの芝居は、出ているのはイッセー尾形一人だけれど、状況は必ず人とのコミュニケーションなんです)■であるとすれば、その手法を学ぶことは日常生活を豊かにする力にもなりますよね、きっと■ちなに、、、その心斎橋の夜、僕はコミュニケーション能力の低さのゆえに?彼女に一言も声をかけることが出来ず、その後も何事もありませんでしたとさ...どう考えても絶好のシチュエーションですよね。誰も知らない素敵なライブを偶然共有できた夜なんだから■
■写真は京都造形芸術大学キャンパスの入り口にあった「ねぶた」です。うーん造形してるね(艦長)
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- 2008年09月28日日曜日