2009年4月 8日
■私、艦長改め文化祭実行委員長を5月3日まで名乗ります。皆さん、「中之島春の文化祭」、もう予約はお済みですか?ABCホールのホームページから予約ができます。またいくつかの参加団体のHPからも予約可能です。ご贔屓の役者さんや劇団のページに予約フォームがある場合は、是非そちらからもどうぞ。近日中に予定枚数到達は必至ですのでお早めにお願いしまーす!
■近所の駅のホームで撮った桜です。京都の某有名観光地へ向かう私鉄の支線の途中駅にあるのですが、僕、実は京都のどの観光地の桜よりここの桜が好きなんです。この日は入場券を買って久しぶりホームに上がり、コンビニで買ったコーヒーをこの木の下で飲む、というささやかなお花見を楽しみました。
■しかしふざけて周りから「艦長」って呼んでもらうのやめましょうかねもう。なんだか世の中きな臭いしねえ。以前ちらと書きましたが、艦長というのは僕が小学校のころ大好きだった「サブマリン707」という漫画の登場人物に由来しております■思い起こせば・・・僕が小学校1年のお正月、家族でたまの外食をした帰り道の街角で見つけて買ってもらった、「少年サンデー新年増刊号」が少年週刊誌との出会いでした。そして、その付録についていた、「≪707艦隊vs.敵キャラ≫カード式軍人将棋」(的なゲーム)が「艦長」との出会いだったのです(「軍人将棋」から若い方には説明が要りそうですが・・・)
■昭和中葉の少年雑誌の漫画や絵物語には「戦記もの」というジャンルがありました。代表作は「紫電改のタカ」や「0戦はやと」ですね。特に前者は名匠・ちばてつやの初期の名作として有名です。発表されたのは1960年代半ばですから、戦後20年近く経っていたとはいえ、現在と比べればまだまだ戦争の思い出が日本人の心の表面に濃厚に残っていました。つまり、「親は戦中派で、読者(僕たち)は戦後生まれ」みたいな時代だったのですが、そんな時期にこういう種類の作品が人気を博したというのも、微妙というか不思議な感じがします■題名からわかるとおり、「紫電改のタカ」も「0戦はやと」も日本海軍の航空部隊の優秀なパイロットが主人公なのですが、結局戦争には負けるんだし、彼ら自身の運命も悲しいものであるのがわかりきっているわけです。さらにテレビに目を向ければ、「コンバット」のような、かっこいい米軍が日本の同盟国ナチス・ドイツの兵隊をやっつけるドラマに僕たちは毎夜快哉を叫んでいたわけで・・・複雑だなぁ■そんな中、登場したのが「サブマリン707」なんですが、これ、今思えばすごい作品でした■というのは・・・舞台は作品発表時における現代(60年代半ば)。707号は海上自衛隊の潜水艦で、艦長はもと日本海軍のイ号潜水艦の名艦長なのですが、この707号が世界中の海で悪者をやっつけまくるというのが物語の柱なのです。まあ作品の分類上は「かっこいいメカを操る正義の味方」という類型にはいるのでしょうが、改めて考えればちょっとありえない設定ですよね。専守防衛を義務付けられていた自衛隊所属の艦が、魚雷やロケット弾を撃ちまくって次々と敵潜水艦(「わるもの」とはいえ...)を撃沈するって・・・■敵は、ドイツのUボートの元艦長(707号・速水艦長の元ライバル)が結成した世界征服をたくらむ秘密結社であり、海底でひそかに栄えるムウ帝国の王女を操り悪の艦隊を編成した元米軍大佐であり、技術の粋をこらして建造され進水直後に乗っ取られてしまったアメリカの超大型空母であり・・・。スケールが大きいというかむちゃくちゃというか・・・■しかしとにかく当時の僕(と多くの同世代の男子)はこの作品に登場するメカや海中戦闘シーンのかっこよさに夢中だったわけです■プラモデルも大いに売れたようで、主役の707号、そしてそれ以上に人気があったのが707に搭載されている小型潜航艇・ジュニア707のプラモでした。僕も性能によって3ランクあった商品の中から、「電動式・自動浮沈装置つき」という最高級モデルを母艦、ジュニアともどもお年玉はたいて買ったわけですが、一所懸命作った挙句、あえなく進水直後近所の池に水没させてしまいました。当時相当数の日本の少年たちが同じ失敗を犯していて、今なお日本各地の池や沼の底には707と記された艦体が数多く眠っているといわれています。だってあれ、防水のゴムパッキンと、ネジの部分のグリースの処理が子供にはめちゃくちゃ難しかったんですよ、ねえ(ねえ、ていわれても)■でね、僕が驚くと同時に狂喜したのは、707のプラモデルを買ったとき、その箱の肩の部分に「テレビ放映決定!」という文字を見つけた時なんです。まあ、短期間の連載でしたが大人気作品ではあったのでテレビアニメ化の話も当然といえば当然なんですが、上に書いたように、自衛隊が世界中で魚雷撃ちまくるハナシですから・・・今なら大変な問題になるんじゃないですか?■結局、事情はわかりませんがテレビ化は取りやめになり、雑誌連載も急に終わりました■女性がほとんど出てこない無骨な作品でしたが、「メカで男の子を魅了する」タイプの漫画のハシリでしたね。
すみません、長くなりました。パロディフライさんの通し稽古中にちょっと更新しちゃお、と思って書き始めたのですが・・・お、もう終わりそう■でもかっこよかったなー(委員長)
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- 2009年04月08日水曜日