2009年6月27日
■今日ABCホールでは「最後だよ!全員集合」というイベントが行われます。何が最後かというと18年近く続いてきたABCラジオの人気番組「ミュージックパラダイス」なんですね。どんなに栄華を誇ったものにも最後はあるわけで、仕方ないといってしまえばそれまでですが、やはりちょっぴり残念な話です。
■AMラジオ、面白いですよね。ここ2年ほど、外を歩いているときは常にといっていいくらいAMラジオを聴いています■・・・あ、ちょっと嘘です。実はラジオ番組の一部を放送局がポッドキャスティングしているものを携帯プレーヤーで聴いているわけで・・・。でもまあ元はラジオです■最近は、本を買うのもポッドキャストに触発されて、というケースが増えてきました。もうすぐ届くのは「脳の中の身体地図」、「グレート生活アドベンチャー」。共にラジオの書評コラムのようなコーナーで信頼すべき方が推奨しておられた本で、うふ、楽しみ■放送をネット配信する際の音楽著作権管理の方法がまだ整理されていないため、OAで流れた曲はカットされてしまうとか、現状ではポッドキャストは直接収益を生んでおらず、「番組宣伝」~本放送のリスナー獲得のためのサービス~という位置づけであったりとか、そういう問題はあります■しかし恐らくですが、各番組、番組全体の中でも自信のあるコーナーをピックアップしてポッドキャストしている場合が多いようです。ですから、才気溢れるコラムニストが発信する刺激的な情報や、テレビでは分からないメインパーソナリティの意外な面・・・やさしさ、知性、下ネタ好き・・・などいろいろ知ることができて、ラジオというメディアそのものの魅力を再認識することが出来るのです■うーん、「ラジオ」なのか「ポッドキャスト」なのか、どちらを持ち上げればよいのか非常に微妙な問題を孕んでいると思うのですが、ここは両方実に素晴らしいメディアであるということで、、、■しかし自らの不勉強を恥じつつ近頃びっくりしたことがあるんですが、放送局が配信しているのはポッドキャストの番組のごく一部であって、一般の企業のみならず、個人でポッドキャスティングを始める人がものすごく増えているということ。日常の身辺雑記とか、趣味に関してとか、社会時評的なものとか。要は音声によるブログです。なんでも、パソコンとマイクが1本あれば、初期費用ゼロでも始められるのだそうです。知ってるのかな?誰でもそんなことくらい。当たり前の情報だったらスミマセン■インターネットが普及し始めて、個人が世界に向けて文字や画像を発信できるようになってすごいなー、と思っていたら、今や誰でも放送局が始められる時代なんですね!ビデオポッドキャストもあるし、動画投稿サイトは大人気だし、さらに検索やショッピングのサイトは日常生活を大きく変えてしまったし、メディアの大転換期なんだろうなあ、今って。パソコンを中心として、その周辺のツールを使いこなすことによって、ビビッドで自分の興味にフィットした情報に溢れた、すごく便利で楽しい生活が送れるのは間違いありません■でもこの情報のビッグバンみたいな状況の前には、例えばさまざまな権利の保護や、表現の自由とモラルの兼ね合いなど、クリアしなければならない多くの問題が横たわったままです。つまり、誰もがマスに向けて情報が発信できるなら、誰もがこれまで放送局に求められてきたような、情報発信におけるルール遵守の義務と、結果に対する責任を負わねばならない。そういう意識改革の必要性はまだ殆ど説かれてないのではないでしょうか?(まあ放送局もルール破りを犯してきた前科はいっぱいあるわけですが、、、)■・・・うーん、なんだか硬い話だなあ・・・テレビの吉本新喜劇を横目で見てて、すっちーさんやランディーズ・中川さんが、限られた出番の中で新しい笑いのパターンを捻り出そうと頑張り、安尾さんが既に貫禄の面白さを醸し出しているのを発見して、「いつも同じようにみえる新喜劇にも着実に新しい笑いは生まれている、さすがやなー」と感心しながら書いたのですが■こっちには笑いの要素がないなあ・・・グスン(艦長)
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- 2009年06月27日土曜日