2009年12月 2日
■伊藤えん魔プロデュース『負け犬イレブン』、明日からです■今舞台では作・演出の伊藤えん魔氏の厳しい駄目出し付きの『場当たり』(立ち位置・出ハケのタイミングの確認や、効果音・照明などのキッカケ合わせ)が行われております。
■しかしあれですね、秋か冬にかけてのこのシーズン、劇場がどんどん減りつつあるこの大阪の町でも、さすがにあちこちで多くの演劇公演が行われておりますね。ABCホールでは12月、1月で何と演劇が8つもあります。年末年始の1週間が空くだけで、あと全週末です。どゆこと?■そう云えば私、先週金曜日には昼と夜、観劇のハシゴをしてしまいました。どちらも小さな劇場でね、2つ合わせてもお客様120人くらいじゃなかったかな?ほんと小さな芝居がお好きなお人です■たまたまですがどちらも女性のみの集団で(片方には客演で男優さんも出てましたが)、しかもどちらもバックステージものというか、『劇団の内実』とか『演劇をするということ』みたいなことが描かれた作品でした。お昼に拝見した方は二十歳過ぎのキャピキャピ(死語?)した女の子ユニットの元気はつらつなシチュエーション・コメディ。それに対して夜は、平均年齢でいうとその2倍近い女優陣によるちょっとドキュメンタリータッチのお芝居で・・・ギャグがふんだんにちりばめられてはいるもののへヴィな印象が残る作品でした■何というか考えさせられましたね。大袈裟にいえば、『表現活動を続けようとするときに立ちはだかる【女であること】の難しさ』というものについて。実人生の過酷な試練も、演劇を続けることの困難さも乗り越え、とにかく上演にこぎ着けるパワー。舞台で表現されている中身と垣間見える集団の実情が混然となった、あれはもうメタ演劇ともいうべき作品でありました■現代の日本社会において、個人が家庭や職場を離れた活動を持続しようとすると、それはもう圧倒的に女性の方が障害が多い。でも苦労が多い分、それだけ多くの人の共感を得られる作品を創り得ると思います...きっと。だから頑張ってください女たちよ!■まあ私も道楽でいまだに芝居かじってたりしますが、男ってやっぱ気楽やもんな(艦長)
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- 2009年12月02日水曜日