2010年2月18日
■最近公私とも心がざわつくことが多く、ちょっと更新が疎かになっておりました。Twitterなる新しいツールが流行っていると聞きつけ、ちょっとかじってみたりなんかもして■その間にあれじゃないですか、『決戦!!ひなた荘』の情報がアップされているじゃないですか。これ注目です!!お芝居ちゅうか演劇なんですが、これが普通のお芝居ちゅうか演劇ではない。■・・・ややこしいですね、この『劇場で変な人たちが台詞を喋って動き回る芸術』の呼び名、、、昔からずっと悩んでいるんですが、『芝居』という言葉には独特の無頼なニュアンスがあるし、『演劇』と書くとなんか理屈っぽくてつまらなそう(って感じる人が多いと思う)。シンプルに『劇』が個人的には好きなんですが、なんか学芸会っぽいし■まあ学芸会大いに結構だと思いますけどね。演劇はすべて学芸会と本質的に変わらない、と僕は思ってます。限られた空間・時間の中で人間たちが行う【うそっこ】あるいは【ごっこ】であるという点において。特に日本人の場合、ギリシャ悲劇だろうとシェイクスピアだろうとブロードウェイミュージカルのコピーだろうと、楽屋で焼き魚の弁当食って金髪や赤毛のカツラ被って出てきて日本語を喋るわけで■あ、いや僕は決してそれを否定しているのではありません。明治以降日本の演劇というものは常に伝統と近代の間で揺れ動いてきた。能や歌舞伎という自国の古典と西欧から輸入された戯曲や演技術の間で葛藤し、つまり【うそっこ】のあり方について悩み続けてきたわけで■それは例えば、朝青龍というトリックスターの出現によって日本人がみんな相撲の本質について悩み始めた・・・『相撲っていったい何なんだ!?スポーツなのか?神事なのか?興行なのか?』・・・みたいなことと同じなのでしょう■その過程の中で、歌舞伎=『旧劇』に対するアンチとして『新劇』が生まれ、やがて新劇や商業主義に叛旗を翻したいわゆるアングラや小劇場運動が若者たちを熱狂させ、そしてさらに現代では、小劇場出身ですっかり大きくなった劇団が歌舞伎界のスターを主役に迎えて大劇場で華やかなロングラン公演を打ち・・・と、何だか混沌としている■まあそれが日本なんですね。元々混沌のしずくから生まれた国だし。宗教も政治も言葉も文化も生活習慣もみんな混沌。『和を以って貴しとなす』です。異質なものでも合わさって仲良くやっていこう・・・この風土が日本そのもの、つまり『和風』であり、国の呼び名にもなっている■車における環境配慮が現状日本においてはハイブリッドカーに特化しているのも、『和』の精神のなせる業なのかもしれません。なんだそうだったのか。・・・というか久し振りだからといってハナシが広がり過ぎ。
■そんなわけで、『決戦!!ひなた荘』は演劇における『和』、『ハイブリッド』の試みです。あるひとつの抗争事件を、二つの視点から描いて2本の劇を作ろうという企画の、総合タイトルなのです。といってもあくまで楽しいコメディですからご心配なく。なんつっても、お~い!久馬と赤鬼のコラボですからね、面白さは保証つきでしょう■そもそも『抗争』というのが、オンボロアパートに棲みついた幽霊(ゴースト)と除霊師(バスターズ)の戦いで、久馬歩がゴーストの視点から、赤鬼がゴーストバスターズの視点からこのバトルを描きます■だからこれは、ゴーストvs.バスターズの戦いというより、むしろ久馬vs.赤鬼の勝負ですね。『ダイナマイト関西』(お笑い好きの間では注目度抜群の大喜利トーナメント)で過去2回の優勝を誇るという、誰もが認めるギャグメーカー・お~い!久馬と、お客様を笑わせ泣かせ興奮させ、絶対満足して帰ってもらうというプロ意識のツヨ~い劇団赤鬼の、これは戦いでもあり融合でもある、と。
■どちらか片方観ても面白く、両方観ればもっと面白い、『決戦!!ひなた荘』にご期待ください!(艦長)
4月23日(金) 15:00・・・BG★ 19:00・・・GB ★平日マチネ特別料金
24日(土) 14:00・・・GB 18:00・・・BG
25日(日) 14:00・・・GB 18:00・・・BG
・BGが劇団赤鬼の作/演出によるバスターズ視点編
・GBが久馬歩の作/演出によるゴースト視点編
キャストは、両方に出る人、片方に出る人いろいろで、ゲストも何人か登場予定
詳細はおいおい・・・
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- 2010年02月18日木曜日