■柿喰う客女体シェイクスピア００７『完熟リチャード三世』、あす初日です■演劇界注目の若手クリエーター・中屋敷法仁率いる柿喰う客の人気企画「女体シェイクスピア」も、２０１１年、当ホールでも上演された『悩殺ハムレット』から数えて７作目。その名の通り、女性だけでシェイクスピアの作品を上演するシリーズです。と書くと、宝塚歌劇のように男装の麗人が朗々と男役を演じる・・・という画を想像してしまいますが、そうではない。女性が女性であることを隠すのではなく、逆に女っぽさ全開で男性の役に挑むのが、この企画のキモなのです■衣装は作品によって趣向が異なりますが、今回は全員黒。超ミニあり、網タイツあり、胸元パックリあり、のセクシーなドレスをまとった女性たちが、現代の日本語で西洋古典劇を演じる、そのギャップ、意外性にまず観客はクラクラしてしまいます。しかも、キャストは劇団の女優陣に加え、他劇団、モデル事務所、アイドル業界など様々なジャンルから、ビジュアル的にも非の打ちどころのない美女たちが勢ぞろい■加えて注目なのは、今回の作品の主人公、実在の人物である英国王・リチャード三世が、数あるシェイクスピアの作品の登場人物の中でも、また実際のイングランドの歴史においても、おそらく最凶の悪役であるという点です。敵、兄弟、妻、臣下・・・ひとたび邪魔者と思えばとにかく殺す殺す！そんな主役を演じるのが超かわいい女優・安藤聖さん。そしてあとの約２０人の濃い～キャラクターを、妖艶な６人の女優さんたちが巧みに演じ分けるのです。まさにギャップの嵐■また、全編を原作どおりに演じると殆どの作品が一日がかり、というシェイクスピア戯曲を、エッセンスは絶対に損なわずに必ず９０分以内で、というのもこの「女体」シリーズのルールのひとつで、この『リチャード三世』も上演時間はサクッと８０分強。シェイクスピア入門としてもピッタリかもしれません。というわけで、注目ポイントが多過ぎて困ってしまうこの作品、まさに『完熟』の名にふさわしい■(土)(日)(月)(火)、という少々変わった上演日程ですのでお間違いなく！（艦長）

柿喰う客 女体シェイクスピア００７ 『完熟リチャード三世』

２月２１日(土)　14：00　　19：00･女

　　 ２２日(日)　14：00　18：00

　　 ２３日(月)　　　　　　　 19：30･乱

　　 ２４日(火)　14：00　

女・・・女性割引・男性割増料金の「ガールズナイト」

乱・・・全配役をシャッフルする「乱痴気」公演

※当日券は開演１時間前より発売

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• 2015年02月20日金曜日