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2015年12月 9日

レトルト版「智恵子抄」、金曜から!

■いやー、M‐1グランプリ、やっぱり盛り上がりましたね。2010年の年末を最後に5年ぶりの復活、しかし関西地方のみならず首都圏でも堂々たる高視聴率を獲得しました。今回は審査員が歴代チャンピオンの代表9人ということになり、大御所あるいはカリスマ的なお笑いタレントが一人も画面に登場せず、司会の今田さんが全出演者中最もベテラン、という布陣でした。そいういう面で結果(数字)を心配する向きもあったはずですが、それを杞憂に終わらせたのはすごい。賞の権威と緊張感を高める演出の技術も、他のお笑いコンペティション番組とは一線を画するレベルだったと思います。さすが!■戦いは、サンドウィッチマン以来2組目となる、トレンディエンジェルの敗者復活からの優勝で幕を閉じました。僕も最初は意外だったのですが、3日を経た今はこのドラマの流れがよく分かる気がします。彼らが準決勝で一度敗退した理由も、視聴者の投票によって復活した理由も、そして新しい陣容の決勝審査員たちに高評価を得た理由も、です。つまり・・・ここからはあくまで、現在は外野のお笑い好きに過ぎない僕の私見です■準決勝までの審査員は、芸人ではなく、放送作家やプロデューサーなどが務めます。かつてその「中にいた人」としてはっきり云えるのは、所属事務所や人気・キャリアなどに関係なく、審査があらゆる段階で常に公正に行われていることです。しかしやはり彼ら審査員は職業柄、その多くが、『緻密に計算された笑い』をリスペクトする傾向にあるのです。設定やボケの飛ばし方がいかに斬新で意外性があるか、とか、ツッコミの語彙がいかに豊かであるか、とかです。逆に、『勢い』や一発芸的な『決まりフレーズ』、『合わせギャグ』はやや軽んじられるといっていいと思います■歴代のM-1チャンピオンたちは、計算し尽くした濃密な4分間で栄冠を勝ちとってきた男たちばかりです。やや図式的に過ぎるかもしれませんが、今回決勝の審査員となった9人の王者は、『自分たちにない資質』、『自分たちには出来ない芸』をトレンディエンジェルに見たのではないでしょうか。実際に板の上に立っているわけではない準決勝までの審査員とは違い、強烈なビジュアルと勢いだけに映りかねないトレンディエンジェルの芸が、いかに強靭で実戦的であるか(視聴者の投票による敗者復活戦の結果がその証明です)、彼らが最もよく実感できたのではないでしょうか。奇しくも、歴代優勝者の中で唯一あの場にいなかったアンタッチャブルだけが、トレンディエンジェル寄りの芸の持ち主といえそうです。ザキヤマさんがあの席に座っていればどのコンビに投票していたか?マニアックな妄想かもしれませんが、とても興味深いのです■正直に云えば、最終審査の瞬間僕は、『え!ジャルジャルやろ!?』と思ったのです。全体でいえば、トップ出番のメイプル超合金が一番のお気に入りでした。でもこんな風によく考えれば、久しぶりのM-1GPの結果、やっぱりあれが正解なのかなあ、とも思います■このズレは僕と世の中のズレであり、今となっては粛々と受け入れるしかない。好みや生き方は今更変えられないしなあ・・・ちょっと大袈裟かもしれないけれど、そんなことまで考えてしまいました。M‐1には、やっぱり人生の機微があります。とほほ。
■さて!
ABCホールはお久しぶりの劇団レトルト内閣、今朝劇場入りされ、金曜日に『まことに神の造りしをんな‐智恵子抄‐』初日を迎えます!おかえりなさいませ!(艦長)

劇団レトルト内閣 『まことに神の造りしをんな ‐智恵子抄‐』
 
12月11日(金)       19:30
智恵子.jpg     12日(土) 15:00 19:00★
     13日(日)13:00 17:00☆

★アフターイベント「リーマン俳優こみたおのリーマン講座」
☆ 〃       「安定志向(※)のネタ披露」
     (※今年のM‐1にも参戦した劇団内女性漫才コンビ)

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