― フィガロ技研株式会社 ―
【第1話】2023年12月4日(月)24:24〜
相手の立場に立って考えることが大切
- フィガロ技研(株)ALC販売促進部
部長 四方行洋さん - ガスセンサのトップメーカーとして
手がけるアルコールチェッカー - 社有車のアルコールチェックが
義務化される - 目の前で使って見せるのが一番
- 相手の立場に立って説明
- 販路拡大中!
2023年4月に新たに発足したACL販売促進部の部長を務める四方行洋さん。空気中のガスの濃度を測るガスセンサのトップメーカー、フィガロ技研はその技術を応用したアルコールチェッカーの開発・販売にも力を入れています。「2023年の12月からは一定条件の社有車を持つ一般事業者にもアルコールチェッカーでの確認が義務化されるので弊社の製品に関する問い合わせが増えています」そう話す四方さんが営業先に出かける時に必ず持ち歩くものがあります。市販の口臭防止スプレーです。アルコールチェッカーにも様々な製品があって、その精度はどれも一緒というわけではないといいます。「体は二日酔いなのに数値が出ないとか、タバコやコーヒーの影響を受けたりと、とてもデリケートなものなので、弊社の製品の精度の高さを知っていただくためには目の前で使ってみせるのが一番だと思っているのです。かと言って・・・」営業先でお酒を飲んで測って見せるわけにもいきません。そこで目をつけたのが口臭防止スプレー。ごく微量のアルコールが含まれるスプレーを口に吹きかけて、呼気に含まれるアルコールを検知させてみせるのだそうです。「相手が技術の専門家とは限りません。わかりやすいところから入って少しずつ専門的なことを話すようにしています。信頼を得るには常に相手の立場に立って考えることが大切だと思っています」
営業先では他社製品と比較検討されている場合もあります。「導入される方の立場としては当然です。そんな時には他社製品のメリット・デメリットを公平にお話するようにしています。そうやって信頼を得て、最終的に当社の製品を選んでいただけたら営業冥利に尽きますね」少し照れ臭そうに笑う四方さん、自社の技術と製品に誇りを持って販路を拡げるプロフェッショナルがいます。
【第2話】2023年12月5日(火)24:24〜
矛盾のない行動を心がける
高い精度で知られるフィガロ技研のアルコールチェッカー「FUGO」シリーズ。社有車の運転前後のチェックが義務付けられるのにともなって増産体制に入っています。この「FUGO」シリーズのプログラミングを担当したのが技術支援部の村上さんです。「こんな風に動く製品を作りたい」という開発部の依頼に応えて、そのとおりに動くように本体に搭載されているマイクロコントローラに書き込むプログラムを作るのが仕事です。「自分が書いたプログラムどおりに製品が正しく動くかどうかの検証もやります」製造ラインに組み込まれている検査機のプログラムも担当するなど、アルコールチェッカーの開発に携わって20年以上になる村上さん。「アルコールチェッカーは常にバージョンアップを続けています。10年前、アルコールセンサをそれまでの半導体式から電気化学式に変更しました。一大転換でしたのでプログラムの書き換えも大仕事でした。」そんな村上さんが製品関連の資料を作成する時に特に気をつけていること、それは語句や表現を統一して整合性を持たせることだといいます。
「例えば、制御する側のマイコンから見たら<出力>でも、制御される製品の側から見たら<入力>になる、みたいな例もあります。どちらの目線で言葉を選ぶか統一しないと矛盾が生じてそれが命取りになりかねません。だから私もプログラムに限らずどんな仕事でも「矛盾のない行動を心がける」ようにしています。」時には無理難題を持ちかけられることもありますが、自分が書いたプログラムどおりに製品が動いたときは本当に気持ちがいい、と笑顔の村上さん。「これからも“こういうものを創りたい”という夢を持った人を助けて“あの人がいてよかった”と言われるようになりたいです」
誰かのために役立ちたい、と技術を磨き続けるプロフェッショナルがいます。
- フィガロ技研(株)技術支援部
グループリーダー 村上陽子さん - アルコールチェッカーの
開発に携わって20年以上 - 製品を動かすプログラムを
書くのが仕事 - 動作確認や検査機の
プログラミングも担当 - アルコールチェッカーは
進歩し続けている - 開発者のアイデアを実現するために
【第3話】2023年12月6日(水)24:24〜
常に全体のバランスを見ることが大切
- フィガロ技研(株)総務部
総務課長 則松篤志さん - 義務化に先立ち自社で運用して
データを収集 - 安全衛生管理も社員の健康管理も
総務部の仕事 - 総務部の業務は多岐にわたる
- 全体のバランスを
気にかけることが重要 - 会社運営のサポートこそが
総務部の真髄
総務部の則松篤志さんに新たな業務がひとつ加わりました。法律の施行により12月から一定条件の社有車を持つ一般事業者も、運転前後にアルコールチェッカーを使った飲酒検査が義務化されるからです。「アルコールチェッカーを製造販売している当社では、データの収集も兼ねて一足早く自社製品を使った検査を行うとこになったのです」則松さんは総務部総務課長。総務部の仕事は実に多岐に渡ります。安全衛生管理も社員の健康管理もそのひとつ。「社員のみなさんがどうやって検査をするのか、機器の使い方から測定した後まで、手順がわかるマニュアルも一から作りました」データはアプリを通して則松さんのパソコンに送られ、そこで管理します。
他にも年度事業計画の立案、予算管理、決算、重要会議の運営、固定資産やインフラの管理など、仕事の量も分野も多種多様。そんな忙しい日々の中で則松さんが大切にしているのは「バランスをとること、それに尽きますね」バランスが崩れると物事はうまく運びません。「巡業員が健康のバランスを崩していないか?会社の業績バランスは取れているか?私も含めて従業員の誰もが普段通りに働けるよう、常に全体のバランスを見ることが大切だと思っています」
これからの時代、育児や介護などで悩むことがないように在宅勤務の規定もより良くしていきたいといいます。「色々な働き方を認め、仕事とプライベートのバランスを取りやすくすれば、やり甲斐も引き出せると思っています」
バランス感覚を大切に、会社運営をサポートするプロフェッショナルがいます。
【第4話】2023年12月7日(木)24:24〜
失敗は必ず自信と実績につながる
ユニークなCMで注目を集めるフィガロ技研。ガスセンサのトップメーカーとして古くから高精度のアルコールチェッカーを開発してきました。1990年代から開発を始めましたが、当時はコンプライアンスも今ほどは厳しくなく、日本でアルコールチェッカーを売るのはとにかく難しい時代だったといいます。
「販路の開拓が本当に大変でした」世界レベルの高度な技術が使われているにもかかわらず、どこにどう売り込んでいいのか分からずに悩む日々だったといいます。長年アルコールチェッカーの開発に携わってきた瀬戸口さん、自由闊達な社風に背中を押されました。「そんなもの作って売れるのか?という人がいたとしても、何にでもチャレンジできる環境でした。もちろん失敗もしますが、そこから学べることも多い。失敗は必ず自信と実績につながるのです。」失敗を重ね、そこから這い上がることで、自信が生まれる、そしてその自信は必ず実績へと繋がっていくのだと瀬戸口さんは言います。
かつて販路の開拓に苦しんでいたアルコールチェッカーは、コンプライアンスが重視される時代の訪れとともに売り上げを伸ばし、今また市場が急拡大しています。さらに例えばアルコールチェッカーをヘルスケアの分野で活用するなど新しいチャレンジにも目を向けています。「そのためにも社員一人ひとりが責任をもって自由な発想で仕事に取り組める、失敗しても前に進んでいける環境づくりをサポートしたいと思っています」
技術力と発想力で「安心安全」な社会づくりに貢献する、プロフェッショナルたちがいました。
- フィガロ技研(株)取締役
上席執行役員 瀬戸口泰弘さん - 誰にどう売ったらいいのか
わからない時代も・・・ - 何にでもチャレンジできる環境
- 失敗は自信と実績につながる
- 飲酒運転の検査だけではなく・・・