― ひらかたパーク ―
【第1話】2016年6月20日(月)24:24〜
遊園地はコミュニケーションを生み出すツール
- 大阪・枚方市「ひらかたパーク」
- 営業チームリーダー 秋山和洋さん
- 外の景色が見えない!
「ロシアン観覧車」 - 「奇抜」だけでない
「皆が楽しめる」工夫が大事
「ひらパー」の愛称で親しまれてきた「ひらかたパーク」。数々の斬新なアイデアで人気を博している、関西の老舗遊園地です。
その企画を担当しているのが、秋山和洋さんです。例えば、観覧車なのに外の景色が見えない「ロシアン観覧車」という企画。10台に1台黒いシートで窓を覆うという、常識を覆す画期的な企画を中心になって進めました。秋山さんが心がけているのが、ただ奇抜な企画を作るだけではなく、さらに楽しめるような工夫を大事にする、ということ。すなわち「どうやって興味を持ってもらうか」そして、「どう体験してもらうか」。外が見えない観覧車も、乗車した人が景色以外で楽しめるような仕掛けが施されているのです。
2014年からは、V6の岡田准一さんを園長に起用したプロモーションをスタート。関連するポスターやグッズを展示したり、園長資料室も作りました。秋山さんの狙いはこういった企画やイベント、アトラクションを通して、来園した人々が、普段以上に会話をしたり、普段見せないような表情や感情がうまれること。ひらかたパークという遊園地の存在が、家族や友人、恋人とのよりよいコミュニケーションを生み出すツールになればという想いがあるのです。
ポスターを見て家族で笑っていたり、ロシアン観覧車を見て、友達同士で盛り上がるような場面をみると、嬉しくなるという秋山さん。
ひらかたパークには、話題を提供し続ける、プロフェッショナルがいます。
【第2話】2016年6月21日(火)24:24〜
笑顔のバトンをつなぎたい
「ひらパー」の愛称で親しまれる遊園地、「ひらかたパーク」。
毎朝、開門したゲートのそばで、お客さまを笑顔で迎えている佐野祥子さんは、チケット売り場などのアルバイトスタッフを指導するチーフです。高校生から主婦まで約60名の女性スタッフが携わっています。
アルバイト面接も担当している佐野さん。スタッフを選ぶときは、自然と笑顔が出る明るい人かどうかを重視していると言います。それは、お客さまを最高の笑顔で迎えることで、楽しく過ごしてもらいたいという想いがあるからです。
そんな佐野さんは、枚方市の隣、寝屋川市出身。自転車で来られる距離ということもあり、子どもの頃から、家族や友人と、「ひらかたパーク」によく遊びにきていました。
いつもわくわくして、楽しい思い出がいっぱいのひらかたパーク。その思い出をお客さまにつくるのが今の自分の役目なのだ、と佐野さんは考えています。
笑顔で過ごしてもらえる時間を少しでも増やすため、お客さまの立場に立った様々な提案も。例えば、ベビーカーの出入りがしやすいよう、授乳室の扉を撤去したのも佐野さんの提案です。
佐野さんは言います。お客さまはもちろん、スタッフにも、笑顔のバトンをつないでいきたい、と。そしてお客さまに笑顔になっていただくために、まずは自分自身が楽しく仕事をすることが大切だと。そのために、誰とでも会話が弾む明るい職場づくりを目指しているのだそう。
ひらかたパークには、いつも笑顔をたやさない、プロフェッショナルがいます。
- 営業チームチーフ 佐野祥子さん
- 園内のアルバイトスタッフを指導
- お客さまを笑顔にするため、
様々な提案も - 笑顔のバトンをつなぐ
【第3話】2016年6月22日(水)24:24〜
安全にはゴールがない
- 遊戯機・施設チーム
リーダー黒田政治さん - 毎日開園前に保守点検
- 開園後は
アトラクションスタッフとして勤務 - 「重要な仕事に就いている責任感を
次世代へ伝えたい」
「ひらかたパーク」の開園1時間前。ジェットコースターのレールの上を、男性がゆっくりと歩いていきます。走路上のボルトやナットがゆるんでいないか、故障の原因になるものがないかどうか、隅々まで、毎日50分かけて点検をしているのが、黒田政治さん。園内のアトラクションなど、遊戯施設の保守・点検業務などを担うチームのリーダーです。
人知れず続く、安全のための地道な作業ですが、黒田さんは強い想いを持って毎日作業に当たっています。それは遊戯施設は、1年365日、毎日安全に楽しんでもらうのが当たり前、という信条。昨日大丈夫だったから、今日大丈夫とは言えない。
大切にしているのは、絶対に事故を起こさないという強い想いなのだ、と。そして安全にはゴールがないのだ、と。開園後は、アトラクションスタッフとしてお客さまと接し、小さなトラブルも起きないように気を配っています。
入社以来15年。ひらかたパークの安全を、日々支えてきた黒田さん。これからは次世代の後輩たちに重要な仕事に就いているという責任感、プロ意識を常に持ち続けるよう伝えていきたいと未来を見据えています。
ここには、トラブルを未然に防ぐ、プロフェッショナルがいます。
【第4話】2016年6月23日(木)24:24〜
ひらパーはひらパーらしく
「ひらパー」の愛称で親しまれる遊園地、「ひらかたパーク」。
3年前、園長に就任した岡本敏治さんは、その後「園長代理」を名乗ることになりました。それは、V6の岡田准一さんを園長として起用したからです。
岡本さんが園長に就任した時は、年間入園者数が95万人ぐらいにまで落ち込んでいる時でした。そこで、年間入園者数100万人という公約を掲げ、達成できなかったら、岡田さんに園長をやめていただく、という企画を採用したのです。失敗すればイメージを悪くする恐れも。斬新ですが思い切った判断でした。
しかし岡本さんは、それこそが、ひらかたパークらしさだと言います。お客さまが話題にしてくれる企画を打ち出してきたのがひらかたパーク、だからおもしろいと思ったことは素直にやってみよう、と。さらに、冬の閑散期には、関西の遊園地としては初の大規模なイルミネーションイベントを開催。遊園地では珍しい試みにチャレンジした結果、大盛況。見事、年間入園者数100万人の目標も達成しました。
岡本さんは言います。ひらパーはひらパーらしくあるべきだ、と。日常にはないものを提供するために、みんなでアイデアを出し合えるのがひらかたパークの社風。これからも遊園地のイメージを超えて、ひらかたパークにしかできない新たなエンターテインメントビジネスを生み出していきたいと。
ここには、遊園地の未来をみつめるプロフェッショナルたちがいました。
- 100年以上続く「ひらかたパーク」
- 園長(代理) 岡本敏治さん
- 皆でアイデアを出し合える社風
- これからも
「ひらパー」にしかできない提案を