― 岡本株式会社 ―
【第1話】2019年5月27日(月)24:29〜
今までの常識を打ち破り 自由な発想で企画
- 岡本株式会社のヒット商品
『脱げないココピタ』 - 「靴と足の関係」に注目した
ブランドマネージャー・大林勇士さん - 独自に開発した
「コの字型ストッパー」 - 「フットカバーは脱げやすい」
という常識を打ち破った大林さん
靴下のトップメーカー『岡本株式会社』で、これまでにないフットカバー『脱げないココピタ』の企画・開発に携わった、ブランドマネージャー・大林勇士さん。これまで、フットカバーという商品には「すぐにかかとが外れて脱げてしまう」というイメージがありました。実際、「ユーザーの9割がフットカバーが脱げやすくて悩んでいる」という調査結果もあります。大林さんが注目したのは「靴と足の関係」。靴との摩擦で滑り止めがずれ、脱げやすくなるフットカバーのかかと部分に「コの字型ストッパー」を初めて採用しました。「コの字型」が、歩いている際の縦横のズレをホールドし、脱げない設計になっています。さらにその特徴を最大限に生かすための素材も探り、糸の選定もおこなって、より効率良くかかとをホールドするような設計にしていきました。「今までの常識を打ち破り自由な発想で企画したからこそ、この商品ができたと思います」と、大林さんは語ります。
その強い決意は、商品名にも込められています。元々「脱げにくい」という商品はありましたが、あえて「脱げない」と言い切ったのです。不可能だと言われてきた「脱げないフットカバー」を実現し、大林さんは手ごたえを感じています。
強い決意で消費者の悩みを解決したプロフェッショナルがいます。
【第2話】2019年5月28日(火)24:29〜
商品の魅力をベストな方法で伝える
およそ2500種類もの靴下を販売している『岡本株式会社』が今一番力を入れているのが、昨年発売された『脱げないココピタ』。かかと部分の内側に「コの字型ストッパー」を装着して、「フットカバーは脱げやすい」という常識を覆したこの新商品のプロモーションを任されたのが、入社1年目の橋本歩実さんです。
橋本さんは「引っ張り体験用の足型」を、発売前のモニタリング調査に導入しました。引っ張ってもらうのが一番商品の良さが伝わるのではないか、そんな橋本さんの思惑通り、「すご〜い」「貼り付けてるんじゃないの!?」などとモニターの反応は上々。橋本さんは店頭にもこの足形を設置し、さらに一般の人たちが体験して驚いている様子をおさめた動画も制作しました。橋本さんの考えた新たなプロモーションの形はどんどん広がり、動画を観て『脱げないココピタ』に興味を持つ人も増えています。「自分が驚いたように皆さんもすごく驚いてくださって、嬉しかったです」と話す橋本さんは、驚きや感動を与えられる商品の魅力をベストな方法で伝えていくことが大切だと考えています。ユーザーが驚いたり感動したりする様子を見て、橋本さんは『脱げないココピタ』が岡本株式会社を代表するブランドになっていくと確信しています。
消費者に感動を届けるプロフェッショナルがいます。
- 『脱げないココピタ』の
プロモーションを担当した
橋本歩実さん - 「引っ張り体験」をできる足形を
売り場に設置した橋本さん - 「引っ張り体験」で驚く人々の
姿をまとめた動画も制作 - 「ユーザーが驚いている姿を見て
嬉しかった」と話す橋本さん
【第3話】2019年5月29日(水)24:29〜
ヒット商品は、商品企画と売り場が一体となって創るもの
- 岡本株式会社の
営業担当・山野晃裕さん - 日々、各地の小売店の
売り場チェックに回っている - 店舗スタッフに向けた
商品の勉強会も実施 - 「売り場からの声が一番大切」
と話す山野さん
靴下の売り上げ日本一を誇る『岡本株式会社』で営業を担当する、山野晃裕さん。この日は、徳島県にある得意先のショッピングセンターを訪れました。いま力を入れている新商品のフットカバー『脱げないココピタ』の売り場チェックにやって来たのです。売り場のスタッフに、商品や「引っ張り体験」プロモーションの反応を細かく聞く山野さん。「デスクに座ってパソコンとにらめっこしていても正解とか問題点は見えてきませんので、お客様に一番近い、売り場からの声を大切にしています」と話します。
山野さんは、売り場からの情報収集だけでなく、店舗スタッフに向けた商品の勉強会も実施するなど、売り場に寄り添った営業に力を入れています。そこには「ヒット商品は、商品企画と売り場が一体となって創るもの」という信条があります。「生まれた商品と売り場をつないで、共に育成し販売するのが営業の仕事。売り上げ好調な『脱げないココピタ』の市場シェアをさらに拡大し、より多くのお客様に満足いただくことが、今後の目標です」と山野さんは話します。
商品と売り場をつなぐ、プロフェッショナルがいます。
【第4話】2019年5月30日(木)24:29〜
足下から、ひとりひとりの幸せをともにつくる
多くの機能的なレッグウェアを開発してきた靴下のトップメーカー『岡本株式会社』。奈良県の工場には温度と湿度を自由にコントロールできる環境試験室があり、靴の中の気温や湿度を測っています。その開発指揮を執る岡本哲治社長は、「研究開発はメーカーの命」だと考えています。
岡本株式会社では、商品を作る編機の設計・開発も独自に行っています。編機を作るメーカーから機械を購入すれば、どんな会社でも同じ靴下を作ることができるのですが、自社の独自性を出した機能性に富んだ商品を作るためには、編機から自分たちで設計する必要があるのです。
こうした研究を重ねて生まれた『スーパーソックス』は、「ムレ・におい」の軽減に成功し、累計1100万足を超える売り上げを記録。さらに、昨年発売した『脱げないココピタ』は、かかとの内側に新開発の「コの字型ストッパー」を採用し、「フットカバーは脱げやすい」という従来の常識を打ち破りました。
これからも「靴下と足の事を一番考えている会社」であり続けるために、岡本社長が大切にしている言葉があります。それは「足下から、ひとりひとりの幸せをともにつくる」ということ。靴下のトップメーカーとして、めざすは世界に向けた新商品の開発。「喜びを日本から世界へ届けたい」と、岡本社長は笑顔で話します。
新たなモノづくりに挑戦し続けるプロフェッショナルたちがいました。
- 岡本株式会社の工場は
奈良県広陵町にある - 環境試験室では、様々な条件で
靴の中の温度や湿度を測定 - 編機の設計から自ら行い
機能性に富んだ商品を開発 - 「靴下と足のことを一番考えている
会社であり続けたい」
と語る岡本哲治社長