― 大阪成蹊大学 ―
【第1話】2022年12月19日(月)24:17〜
対話の中から個性に気づかせる
- コンペティションの実行委員長
室田教授 - 1700点もの作品から大賞を決める
- 「これは凄い」と驚かされる
作品と出会えるのが楽しみ - 対話の中から 学生自身の個性に
気づいてもらいたい
大阪市東淀川区にある大阪成蹊大学。12月になると、大学内のギャラリーにアート作品が並びます。大阪市内で唯一の芸術学部を持つこの大学では、新たな才能の発掘と育成をめざして、中高生を対象としたコンペティションを実施しています。
12回目となった今年も、全国から寄せられた1700点もの応募作品の中から、グランプリにあたる「文部科学大臣賞」が決定しました。
コンペティションの実行委員長を務めるのは、芸術学部の室田教授。
「毎年、必ずと言っていいほど、『これは凄いなぁ』と驚かされる作品と出会えるのが楽しいです」
2019年に大賞を受賞した源光寺さんは、大阪成蹊大学に進学。室田教授の教え子になりました。
「一人一人の個性を大切に、それぞれの才能を伸ばそうとしてくださるので、この大学を選んで本当によかったと思っています」と話す源光寺さん。
一方の室田教授は。
「学生たちとは、芸術に関することだけではなく、色んな話をすることを大切にしています。対話の中から、学生自身の個性に気づいてもらいたい。インターネットの情報などに左右されない感性を気づかせてあげたいなと思っています」
対話の中から個性に気づかせる
オリジナリティのある作品を作るためには、日々の「積み重ね」が大事だといいます。
「芸術に関わることからずっと離れないでいて欲しい、という思いを大切にしてきました。ずっと好きでいることも、才能の1つですからね」
コンペティションのテーマは「ワタシノセカイ」。独自の世界観を持つ中高生の才能に目を向ける室田教授。学生たちの可能性を追求し続けるプロフェッショナルがいます。
【第2話】2022年12月20日(火)24:30〜
データの時代こそ「人間力」
大阪・梅田から14分。阪急相川駅から徒歩2分の大阪成蹊大学。その新キャンパスに2023年4月、データサイエンス学部が新設されます。統計学の講師を務める上阪講師は、この新しい学部の設置準備を進めてきました。
「企業でも、最近はデータサイエンスを専門とした部署があったり、大学でデータサイエンスを学んだ人材を採用したいという話をお聞きしています。社会で活躍できる人材を育成していきたいと考えています」
大阪成蹊大学は、西日本の私学ではいち早くデータサイエンス学部の開設に着手。最新の教育環境を整え、最先端の研究を実践する教員17名が、直接学生の指導に当たります。内装にもこだわりが。学生がすぐ相談できるように、各教員研究室のすぐ隣にゼミ室を構えました。学生に寄り添ったキャンパスを目指しています。
「本学では、人に慕われ、信頼される人を育てること、つまり『人間力』を教育の目的としています。それはデータサイエンス学部でも変わりません。データの時代にこそ、高い『人間力』が必要と考えています」
データの時代こそ「人間力」
「分析をするのは、AIだとかデジタルな方法で色々できると思うんですけど、最終的にデータを判断したり考えるのは人間です。ひとりひとりに向き合って、学生さんに合った研究や指導を行っていきたいと考えています」
時代のニーズに応え、人に寄り添うプロフェッショナルがいます。
- 新しい学部の設置準備を進める
上阪講師 - 建設中の新キャンパス
- 学生に寄り添ったキャンパスを目指し
レイアウトにもこだわる - デジタル時代でも
人に寄り添い続ける
【第3話】2022年12月21日(水)24:24〜
アクションを起こす、とにかく動く
- スポーツイノベーション研究所
奥野所長 - 女性アスリートの
サポートを進めたい - 学内の先生と連携しながら
アスリートのために尽力 - 後輩たちに残してあげられるものを
作っていきたい
大阪市東淀川区にある大阪成蹊大学。学内にスポーツイノベーション研究所を設置するなど、学生アスリートの育成にも力を入れています。所長を務めるのは、アーティスティックスイミングのオリンピック銅メダリスト、奥野史子さん。自身の経験を基に、学生アスリートに向けて様々なプログラムを実施しています。
「食事の管理が、まだできていない学生さんが多いですね。食事もトレーニングだ、ということで、調理実習を企画しました。食事に対しての意識は上がりますし、学生たちが新たな気付きを得るきっかけになればうれしいですね」
中でも特に力を入れているのが、女性アスリート特有の健康問題。
「女性の月経の問題などは、社会的に声をあげられるようになりつつあるんですけど、まだまだだと感じています。女性アスリートのサポート窓口を学内に設置するのが今の目標ですね。まずはアクションを起こし、とにかく動くようにしています」
アクションを起こす、とにかく動く
奥野所長は現在、女性アスリートをサポートできる窓口の開設に力を注いでいます。
「先生方と連携を取らないと、うまくいかないと思っています。私たちが後輩たちに残してあげられるものを作っていきたいですね」
学生アスリートを取り巻く環境に、大きな変化をもたらそうとするプロフェッショナルがいます。
【第4話】2022年12月22日(木)24:24〜
誠を尽くし、人の立場をよく理解をして、人々と接する
大阪市東淀川区にある大阪成蹊大学の石井理事長は、かつて副頭取まで務めた元銀行員。18歳人口が減少する中、学生の数を増やし続け、経営を立て直した手腕が注目されています。
「教育というのは指導者次第なんです。自分の若い時を見てみたら、良い先生に習った教科は、ものすごく好きになりましたから。良い教育をやるためには、教える人がプロでないといけません。強いプロの教育者を作りたいですね」
そこで石井理事長が取り組んだのが、教員の意識改革。すべての教職員と面談を行い、ひとりひとりに責任と目的意識を説いてきました。
「それまで、学生の指導方針は個々の先生に任されていて、統一方針がありませんでした。学生のために、その人の将来に役立つ教育をどうするか。誠を尽くし、人の立場をよく理解して接することが大切だと考えています」
誠を尽くし、人の立場をよく理解をして、人々と接する
教育環境の充実のために設備投資を惜しまず、時代のニーズに合わせて新たな学部を次々と増設。改革とともに成長を遂げてきました。
「振り返ってみたら、12年前と全然違う学校になっています。古い先生も新しい先生も意識の統一ができたし、全体の連帯感が非常に強くなったという風に感じています」
ビジョンを共有し、教育の未来を切り拓いていくプロフェッショナルたちがいました。
- 大阪成蹊大学 石井理事長
- すべての教職員と面談を行い
改革を敢行 - 学生のために
設備投資を惜しまない - 誠を尽くして人と接する