― 志摩スペイン村 ―
【第1話】2018年7月9日(月)24:29〜
言葉だけでなく気持ちも一緒に伝える
- スペイン人ダンサーと
一緒に踊れる楽しいパレード - 通訳を担当する
パーク営業部・香月恵利子さん - 舞台監督の言葉と「気持ち」を
キャストに伝える - プライベートでもキャストと
過ごすことが多い
三重県志摩市の『志摩スペイン村』はスペインをテーマにした複合リゾート施設。テーマパーク最大のエンターテインメントが、陽気なスペイン人ダンサーと一緒に踊れる楽しいパレードです。
パレードの最後尾でショーを見守る香月恵利子さんは、スペインに2年間語学留学した経験を活かして、スペイン語の通訳を担当しています。開演15分前、香月さんの呼びかけで出演者が次々にスタンバイしていきます。香月さんの仕事の基本は、日本人の舞台監督の言葉をスペイン語に通訳すること。ただ、直訳だけでは伝わらないことも多々あります。香月さんは、言葉だけを伝えるのではなくて気持ちも一緒に伝えることが大事だと思って仕事をしています。
スペイン人キャストが暮らす寮にも、香月さんはよく顔を出します。仕事のことでの相談を受けるのはもちろん、プライベートでもキャストたちと過ごすことが多いそうです。香月さんは、以前一緒に働いていたダンサーから「恵利子はいつも言葉を訳してくれるだけではなくて、僕たちの気持ちも一緒に訳してくれる通訳だね」と声をかけられたそうで、それが今でもとても励みになっているといいます。
言葉と一緒に心を伝えるプロフェッショナルがいます。
【第2話】2018年7月10日(火)24:29〜
1秒先のアクシデントに備えておく
バラエティ豊かなアトラクションが揃っている『志摩スペイン村』で、毎日欠かさず開園前と閉園後に行われるのが、メンテナンスチームによるアトラクションの点検作業。すべてのアトラクションの点検結果は、オペレーションセンターで待機する施設部の濱口等さんに報告されます。点検作業を統括し、アトラクションが常に安全であるよう管理するのが濱口さんの仕事です。トラブルが発生したらすぐに駆けつけられるよう、営業中は監視を怠りません。ゲリラ豪雨や地震など、アクシデントはいつか必ず起こるもの。濱口さんは、「アクシデントは次の瞬間起こるかも知れない。いざというときいつでも慌てないよう、1秒先のアクシデントに備えておく心構えが大事だ」と考えています。
濱口さんは閉園後も点検作業に時間を割きます。この日は、夏休み期間のイベントで行うイルミネーションを点検していた濱口さん。「私たちの出番はほとんどなく待機したまま1日を過ごすことがほとんどです。出番がないということはアトラクションが安全に運行されているということですので、出来ればずっと待機していたいというのが本音です」と話します。
安全、安心を見つめ続けるプロフェッショナルがいます。
- 開園前と閉園後に
欠かさず行われる点検作業 - 点検作業を統括する
施設部・濱口等さん - 夏のイルミネーションを点検
- アトラクションの
安全・安心を見つめ続ける
【第3話】2018年7月11日(水)24:44〜
料理人の顔が見える料理を作って欲しい
- メニューの企画開発を統括する
店舗課・平田二郎さん - 平田さんは
2年間スペインで料理を学んだ - 若手の育成も平田さんの仕事
- 「食べる子どもたちの笑顔が
目に浮かびます」
スペインの文化も楽しめる、三重県志摩市の複合リゾート施設『志摩スペイン村』。パーク内にあるレストランやファストフードメニューの企画・開発を統括しているのが平田二郎さんです。平田さんは21歳のときスペインへ渡って料理とスペイン語を2年間学び、帰国後はスペイン料理店で腕を磨きました。そんな中、1994年に『志摩スペイン村』がオープン。三重県伊勢市出身の平田さんは、地元にスペインをテーマにしたテーマパークが出来るということに運命的なものを感じ、戻ってきてパーク内のスペイン料理店の開店に携わりました。
今は若手の育成にもあたる平田さんが、常日頃心がけていること。それは、自身が料理を学んだスペイン南部の「何よりも人を大事にする文化」です。平田さんは「若手の個性を大事にしたいですし、料理人の顔が見える料理を作ってほしいといつも言い続けています」と話します。
個性を大事にする平田さんの指導を受けて、若い料理人の才能も次々と開花しています。そのうちの1人、中田文香さんが提案した夏の新作デザートは、平田さんを大いに驚かせました。平田さんは「味や安全性はもちろんですが、テーマパークなのでインスタ映えする見た目も大事です。彼女の個性を活かしたこの新作はすべてにおいて文句なしですね。これを食べる子供たちの笑顔が目にうかびます」と微笑んでいました。
想い出に残る料理を追求し続けるプロフェッショナルがいます。
【第4話】2018年7月12日(木)25:38〜
まず自分が楽しまないと、人を楽しませることはできない
『志摩スペイン村』でパーク内の清掃を担当するクリーンキャストの入江茜さんは、去年まではアトラクションの運営を担当していました。自ら希望して異動した理由は、「アトラクションを担当すると持ち場から離れることができないので、遠くでお客様が写真撮影をされていてもお手伝いすることがなかなかできません。クリーンキャストはとても接客の幅が広くて、園内を自由に歩くことができるから」だといいます。
岡山県で生まれ育った入江さんは、子どもの頃から家族でテーマパークに行くのが大好き。将来はテーマパークで働きたいと大阪の専門学校でおもてなしの技術を学びました。その学生時代、入江さんは夏休みに志摩スペイン村でアルバイトをしていて、ここではお客さんとの距離が近いことに気づいたそうです。もともと接客が大好きな入江さん、「ここなら楽しく働ける、ここで働きたい」と思いました。その背景にあったのは「まず自分が楽しまないとお客様を楽しませることはできない」という思いでした。
自分も楽しみながらお客さんを楽しませる。そのために入江さんは今年から、清掃用のスプレーで地面にキャラクターの絵を描く練習を始めました。「お客様に待ち時間を退屈せずに過ごしてもらいたいなと思ったので」と笑う入江さん、人とふれあうのが楽しくて仕方ないとか。かつてアルバイトをしていた時に接客をしたお客さんが2年後に再訪した際、自分のことを覚えていてくれたのがとても嬉しかったといいます。そんな経験があるからこそ「誰かの心に残る接客をこれからもしたい」と話します。
訪れる人を笑顔にするプロフェッショナルたちがいました。
- クリーンキャスト
運営課・入江茜さん - 「接客の自由度が高い」と
清掃担当を志望 - キャラクターの絵を描く練習中
- 「お客様と接するのが
大好きなんです」