今回エールを送る街
兵庫県神戸市
神戸市中央区にある建物に、こどもたちの「ただいま!」の声が響いています。ここは、0歳~18歳までのこどもが無料で利用できる「児童館」。神戸市内には120カ所の児童館があり、それぞれに独自のプログラムを考えたり、いろんな工夫をしています。育児の悩みを気軽に相談できる「子育てチーフアドバイザー」が常駐しているのも大きな特徴。お父さんお母さんを支える施設でもあるのです。神戸市はこれからもこどもたちの成長を皆で支えていきます。
取材先:たちばな児童館
神戸市北区にある住宅展示場で今年の8月新しい試みがスタートしました。毎週金曜日に開催される「こども食堂」。神戸市が一番力を入れているのがこどもを支援する政策。こども食堂もその一つで、現在市内に245カ所もあります。場所を提供した企業の人たちも、「未来を担うこどもたちのためになるなら嬉しい」と語ってくれました。こども食堂では地元食材も積極的に取り入れていいます。この日のメニューには、神戸の人たちが一生懸命作り上げたあの古代小麦のパンが。
食べたこどもたちからは「普通のパンより美味しい」「毎日食べたい」大好評!古代小麦のプロジェクトは未来に繋がりそうです!
取材先:アイパーク神戸北(アイ工務店)
神戸の耕作放棄地をなくすため、去年から始まった「古代小麦」の栽培。プロジェクトには武庫川女子大学のグループも参加しています。学生たちが担当するのは、古代小麦で作るパンのプロモーション活動。パンのことを学ぶため、訪ねたのは神戸市に8店舗展開する老舗のベーカリー「ケルン」。3代目社長で職人の壷井豪さんは「食べる人のことを一番に考えたパン作りが大切」だといいます。キラキラとした表情でプロの言葉に耳を傾ける学生たち。古代小麦パンのPRにますます意欲がわいたようです。
取材先:ケルン
のどかな田園風景が広がる神戸市北区。耕作放棄地を再生するため、去年から「古代小麦」の栽培が始まりました。7月上旬、見事に実った小麦畑の中心で笑顔を見せていたのは、神戸市の職員として働く末常生英(すえつね・いぶき)さん。休日を利用し、仲間と共に里山の輝きを取り戻す活動をしています。数千年前から栽培されているという古代小麦は、一般的な小麦よりも強く、農薬などをあまり使わなくても育つといわれ、荒れた畑を再生させるにはぴったり!この取り組みを語る上で欠かせないのが、神戸市内にある「弓削牧場」。こちらの牛たちの糞尿で作る有機肥料が小麦畑の土を蘇らせました。古代小麦には人々の熱い想いが込められています。
取材先:弓削牧場