5月29日の放送で、西洋絵画に秘められた怨念や冷酷さを解き明かしてくれた早稲田大学講師の中野京子先生。ドイツ文学・西洋文化史を専門とする先生を迎え、「怖い歴史~歴史に隠された不都合な真実~」に迫る。
フランス革命の末に、ギロチン処刑された女王といえば、マリー・アントワネット。オーストリアとフランスの仲を友好的にするために、若干14歳で国王ルイ16世に嫁いでいる。そのマリーのことを「マリーの死を予感させる、不吉な予兆がいろいろあったんです」と言う先生は、予兆の数々をVTRで紹介する。モモコをはじめ、凡人チームも知っていたマリーの有名な言葉、「パンがなければケーキを食べればいいのに」の真相や、ルイ16世が男性機能の障害を持っていたことに触れる先生。話を聞くうち、一般的なイメージ、“マリー・アントワネット=悪”が皆から払拭されていき…。
クラシックの世界で噂されているのは、ベートーヴェンの交響曲第九の呪い。中野先生は「大作曲家が交響曲を9曲作ると恐ろしいことが起こる」と言うのだが…。また、作家メアリ・ゴドウィンが怪奇小説「フランケンシュタイン」を書いた後、次々に起こった怪奇事件とは…?
もちろん、中野先生の十八番である「怖い絵」から読み取る、怖い歴史も紹介。中でも、ロシアの画家、レーピンが描いた「皇女ソフィア」が登場するなり、その皇女の恐ろしい表情に凡人メンバーたちは驚愕。さらに絵をよく見ると、それ以上に恐ろしい、ロシアの歴史が描かれていていることがわかる。「こういう絵は、どうやって描くんですか?」と聞くたむけんに、先生は「史実に基づいて描くんです。日本人が討ち入りを見れば、赤穂浪士とわかるように、ロシアではこの絵をみれば、すべてがわかる歴史の出来事が描かれているんです」と説明する。
「ハテナの自由研究」は、ブラマヨの人気企画、「リカバリー王選手権6」を紹介。「男は顔じゃない!中身で勝負!」と特技でどれだけ見た目をリカバリーできるかを競っていく。次々出てくる顔ぶれの中には、吉本芸人の“次世代ブサイク”の姿も。
早稲田大学講師。ドイツ文学、西洋文化史が専門。前回は5月29日放送の「怖い絵」というテーマで出演していただき、大好評を博した。