昨年、日本で上映された映画は821本。大ヒット映画が目白押しのなか、レンタル店や販売店の棚には、スポットライトを浴びることがないB級作品が多々あるという。そんな作品のことを“バカデミー映画”と呼んで研究を続ける、映画コメンテーターの有村崑先生を迎えて、「厳選コレクション 名作!?バカデミー映画」を紹介する。
まずは「キングコング」や「パイレーツ・オブ・カリビアン」をリスペクトした作品群から。タイトルやパッケージの絵は似ているが、内容は全然別もの。「これがキングコング?」と失笑してしまうキングコング系に、船も海賊も出てこないパイレーツものなどに、凡人メンバーはツッコミまくる。「こういう映画、本家から訴えられないんですか?」と聞くリンゴに、「電話を1本かけて、本家にお伺いをたてているから大丈夫なんです」と先生。
さらに、完全にパロディ化したバカデミー映画以外に、日本ならではの手法で生まれるバカデミーもあるという。それは、映画会社が事前にB級作品を買い集めてストックしておき、ハリウッドの超話題作が出たらストックの中から舞台や時代が似ているものをチョイスして発売するという方法。「原題は全然違うのに、それらしいタイトルを付けたり、パッケージを似せて売るのは、日本のお家芸なんです」と有村先生はからくりを明かす。なかには、「もとはポルノ映画だったものをエッチなシーンをカットして、上映した」という作品もあって…。
続いて「ダ・ヴィンチ・コード」、「ターミネーター」をリスペクトした作品も続々登場。またインドから「スターウォーズ」、フィリピンからは「スパイダーマン」をリスペクトしたバカデミー映画の映像が流れ、皆唖然となる。
後半は、「大人の時間 お色気バカデミー」。本家のタイトルから、その本家作品をリスペクトしたお色気バカデミー映画のタイトルを当てるクイズに、凡人メンバーが挑戦することに。“お色気”と聞いて、カシコメンバーの江川も参戦。「正解者には賞品もあり!」というリンゴに、男性メンバーは力が入る。さっそく「キル・ビル」に似たタイトルを当てようとする面々だが、なぜかリンゴのヒントがいつも以上に厳しい。その理由とは…。
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映画コメンテーター。ホリプロスポーツ文化部所属。ニックネームは「アリコン」。8月30日発売の著書「スゴ過ぎる!おバカ映画の世界」が大ヒット中。「B級映画」「サブカルDVD」の収集コレクターであると同時に、年間400本のメジャー新作映画を観賞し、TVラジオ雑誌などで語る。