2009年最初の「ビーバップハイヒール」。3度目の出演となる元東京都監察医務院・院長の上野正彦先生を迎えて、「死者は語る 上野正彦の検死ミステリー3」をお届けする。
映画や小説で描かれそうな偽装殺人が、日常の事件のなかにも潜んでいる。まずは、それらを暴いてきた上野先生の実録事件簿から。急性アルコール中毒死、ビルからの飛び降り自殺、火災による事故死。警察がそう判断した3つの実例のすべてが偽装殺人だったという。死者の声に耳を傾けたことで、偽装を見破った上野先生。その巧妙な手口に辿り着くまでをVTRで紹介する。偽装のなかには、世間体を気にして身内の自殺を事故死と偽るケースも増えているとか。「『ひき逃げされた』と言うおばあさんの遺体が私のところへ運ばれましたが、交通外傷が無く、飛び降り外傷が見られたんです」と先生。事故による外傷と飛び降りによる外傷、2つの特徴の違いを聞かされた凡人チームは、感心する。続いて、映画にもなった八甲田山の死の行軍に潜むミステリーに迫る。明治35年、真冬の八甲田山で雪中行軍の訓練を実施した日本陸軍。ところが、極寒の山中で220名中199名もの死亡者が出る大惨事を引き起こしてしまった。この部隊のなかに、全裸の死体が何体もあったという。「寒さのため、精神に異常を来して全裸になった」と言う説が一般的だが、上野先生は別な推理を立てていた。レギュラーメンバー全員で、推理を当てようとするが、今回はさすがのカシコチームも先生の推理を当てることができない。行軍2日目、気温-20℃、猛吹雪という状況で、なぜ、ふんどし一丁になって死亡した兵士が続出したのか?
次は日常生活のちょっとしたことで死に至る、いくつかの例をクイズ形式で紹介する。その中に「ペニシリンアレルギーの女性が、夫と夜の営みをした後に突然死亡。その原因は?」という問題が。みんなが挙手で答えるなか、大島から思いもよらない大胆発言が飛び出す。男性メンバー全員、上野先生まで思わずニヤリとなった発言とは?
「ハテナの自由研究」は、たむけんの「企業の達人2」を紹介。仕事を続けているうちに、スゴい技を身につけた人々を訪ね、その技を披露してもらう。
元東京都監察医務院 院長。現在は法医学評論家として執筆、テレビ出演など多彩に活動している。ビーバップは3回目の登場。