世界的なイベントやスポーツの大会で、必ず目にする国旗。色や形、デザインもさまざま。そこには国の文化や歴史が込められているという。そこで、今回は日本で最も世界の国旗に精通していると言われる、拓殖大学客員教授の吹浦忠正先生を迎えて、国旗にスポットを当てる。
例えば、オーストリアの国旗。センターに白、その上下は赤というシンプルなデザイン。これは、12世紀にイスラム軍と戦ったオーストリアの将軍の姿だとか。敵の返り血で真っ赤に軍服が染まっても、次々に相手を倒していった将軍。戦いを終えてベルトを外すと、ベルトの部分だけが白く残っていた。「国旗の赤は、返り血の赤?」と小杉をはじめ凡人メンバーは、ビックリ。また、エチオピアの赤緑黄のラスターカラーを使った国旗に習って、同じ3色でデザイン違いの国旗を持つ国々の話も紹介。「赤緑黄って、レゲエの色として見てた」というリンゴだが、国旗には人種の深い思いがあり…。ほかにも国旗の青や白、緑など色にはすべて意味があるという吹浦先生。どんな質問にも瞬時に事細かく答える先生に、一同感心。「黄色の旗は『検疫の必要あり』という意味があるんです」、「赤十字の旗は、スイス人のアンリ・デュナンが赤十字社を作ったので、スイス国旗の色を逆にして作ったんです」など、国旗以外の旗の知識も教えてくれる。
そんな吹浦先生は、日の丸の制定にも大きく関わった人物。そこで、「日の丸誕生物語」と題して、白地に赤の日の丸が、1999年の国旗国歌法成立で現在のように定められるまでの経緯を振り返ってみる。そこには、日の丸の「赤」を決める作業や丸のサイズを少し大きくする試みなどが描かれて、凡人メンバーは衝撃を受ける。
「ハテナの自由研究」は、久しぶりにたむけんが出動。「天は二物を与えず」というが、実際に二物を与えられている女性がいる。そこで、さえない男性“ゼロブツボーイズ”たちが、美人だけでなく、特技も持つ女性たちに会いに行く。
拓殖大学客員教授。評論家。ユーラシア21研究所理事長。日本の外交、平和と難民に関する研究・活動をしながら世界の国旗研究を続ける。1999年の国旗国歌法制定の際は国会に参考人として招致され、意見を述べる。国旗関係の著書に「世界の国旗 ― 地球を結ぶわたしたちの旗」「世界の国旗ビジュアル大事典」「国旗で読む世界地図」など。