江戸時代の貨幣価値を現代に換算すると、当時の庶民の生活ぶりが見えてくる。そんな様子を面白く解説してくれた時代考証家の山田順子先生が再びカシコブレーンとして登場。天下分け目の関ヶ原の戦いから銭湯事情まで、お江戸マネーで歴史の裏側を教えてもらう。
関ヶ原の戦いと言えば徳川家康VS石田三成。家康勢10万人に対し、8万5千人で戦った三成勢。この戦いにかかった費用を弾き出してみる。まずは兵士にかかった食費から。1人1日に米を五合。それを100日間、10万人に与えた家康勢は、約50億円使ったことになる。これだけでなく、炊飯用の薪にかかる費用、荷役(荷物運び)や武具の職人への日当、街道整備費など、両軍が使った総額を出してみると驚愕の金額が・・・!また常駐の武士は年俸制、借り出された兵士には報奨金が支払われたことなども説明する先生。実際の合戦は1日で終わった関が原の戦い。「それまで集まって、『いつやるんだろう?』って兵士は待ってなきゃいけないんだよね」という江川に、「急に始まるロケみたいで、イヤや~!」と小杉は自分に置き換えて、うんざりした顔を見せる。山田先生は、この戦いに勝利した家康のその後の資産も発表。「金銀を貯め込んで6000億円を残していた」という先生は、その金銀が江戸の町に流通するあるモノになったことも話す。
続いて「必殺仕事人」に登場する中村主水の表の顔、奉行所に勤める“同心”にスポットを当ててみる。“同心”とは、言わば公務員でサラリーマンのようなもの。「1年に30俵2人扶持(30俵の米と2人分の食費)をもらえるだけ。今のお金で150万円です」という先生に、唖然となる凡人メンバー。金銭的に苦しい武士は、借金まみれに。そんな武士たちは、自己破産のような手段を取る者もいたという。その方法とは…。ほかにも、庶民生活がわかる江戸マネーでは、今も昔も変わらない女性のブランド好きが明らかに。また女湯に見る当時の銭湯や歌舞伎役者の副業など、興味深い話がこの後も続々出てくる。
「ハテナの自由研究」は、ブラマヨの人気企画「弟子は師匠を超えられるのか?7」。ナポリピッツァ職人、ボーリングのプロとアマ、2組の師弟対決を決行。火花散る白熱のバトルの結果はいかに?
時代考証家。放送作家。コピーライター、CMディレクターを経て放送作家となる。数々のテレビ番組・ドラマの時代考証と構成を担当する。著書に「なぜ、江戸の庶民は時間に正確だったのか?」「時代考証 おもしろ事典 TV時代劇を100倍楽しく観る方法」など。ビーバップは2回目の出演。