日本人が無意識に行っている日本の習慣やならわし。なぜ、そうするのか、理由を知っているかと問われると、案外答えられないもの。そこで今回は、日本の習慣を研究する盛岡大学教授の橋本裕之先生を迎えて、「知らんかった!日本人の習慣」をお送りする。
昔から日本の鬼と言えば、トラのパンツをはいて、頭にツノがあるのが当たり前。それは、一般に鬼門と言われる方角、”北東“に関係があるという。「鬼が来るといわれる北東を表す干支はウシとトラ。だから鬼はトラのパンツをはいて、ウシの角を付けているんです」。橋本先生のこの説明に、凡人メンバーは口を揃えて「知らんかった~!」とビックリ。一気に興味が沸いてきたところで、1年を通して気になる日本の行事や習慣の意味を教えてもらうことに。「なぜ、ひな祭りのことを『桃の節句』と呼ぶのか?」、「なぜ、お月見のときにはだんごを縁側に供えるのか?」などの疑問を解く先生。すると浜口から「5月5日って、男の子の日やのに、なんで『子どもの日』って言うんですか?」、たむけんから「なんで狩りしてないのに、『紅葉狩り』って言うんですか?」、リンゴからは「冬至にカボチャを食べるのは、なんでなんですか?」など、次々に質問が飛び出してくる。それらすべての理由を橋本先生が答えていく中、筒井は「『桃の節句』の“桃”は、てっきり女の子の“割れ目ちゃん”(お尻)のことやと思ってた」と恥ずかしい勘違いを自白する。
次に取り上げたのは「本当は怖い日本人の習慣」。子どもから大人まで、約束を守るために何気なくする「指きりげんまん」。そこには、江戸時代の遊郭から始まった女の情念が込められているという。その物語をVTRで紹介した後、「『げんまん』の“げん”は“拳”のこと。だから『げんこつで1万回殴る』という意味なんです」と補足する橋本先生。この言葉に、男性陣は寒気を感じてゾッとする。さらに「江戸時代には、唄の最後に『死んだらごめん』という歌詞がついている地域もあったそうなんです」と続けて、その歌詞が持つ恐ろしい意味も解説。思わず小杉は「女の子に『“指きり”には、こんな意味があるからやめよう』って言わなアカン」と真顔で呟く。
また、「習慣の裏に黒幕(フィクサー)あり」として、「お中元・お歳暮」や「11月15日の七五三」、「節分に食べる太巻き寿司の丸かぶり」の風習を作り出した黒幕(フィクサー)を暴いていくことも。「太巻き寿司の丸かぶり」のエピソードでは、江川が大興奮!?
「ハテナの自由研究」は、ブラマヨが「初めてのニッポン4」をお届けする。5ヵ国の外国人メンバーが、今回は「わんこそば」や「ぐるぐるバット」などの“初めてのニッポン”にトライする。
盛岡大学教授。NHK大河ドラマ『義経』の芸能考証を担当する。主な著作に『目からウロコの民俗学』『演技の精神史――中世芸能の言説と身体』『心をそだてる子ども歳時記12か月』などがある。