佐藤、田中、鈴木…など、日本人の名字は10万種以上に及ぶという。明治8年に「平民苗字必称義務令」が発令されて、全国民が名字を名乗るようになったと言われているが、じつは名字が生まれたのは平安時代。そんな名字に関する数々の本を執筆、出版している姓氏研究家の森岡浩先生を迎えて、名字に秘められた歴史をひも解いていく。
「名字は平安時代に生まれていた」という森岡先生の話に、凡人チームはもちろん、筒井までもが驚いた。じつは、平安時代、地方にやってきた武士がその土地を支配する証に、地名を名字として名乗ったのが始まりだという。そんなに古くから使われていた名字には、何かしら由来がある。そこで、まずは全国の名字ランキングベスト10に入っている名前の由来を解き明かしてもらう。『佐藤』、『加藤』や『伊藤』という“藤”がつく名前が多くランクインしているが、この「藤」の字にかくされた謎とは?“加藤”、“伊藤”、“近藤”など「藤」の字が入っている名字は多いのだが…。その歴史的背景に、皆ビックリする。上につく“佐”や“伊”などの字にも、もちろん意味がある。凡人たちからのあらゆる質問にも、森岡先生は明確に回答していく。ほかに第10位までの名字の由来を聞いた後、レギュラー陣の名前も先生に解いてもらう。すると小杉は「小さい杉が近く」、田村は「田んぼが多い村」、江川は「大きな川の近く」というように、地形をもとに作られた名前だとわかる。次に、有名人の名字が持つ以外な由来を紹介。「釈由美子」、「押切もえ」、「佐々木蔵之介」などの名前のほか、「六平」という難読の俳優の名字の由来も紹介。また、『舌』や『昼間』といった名前の名字物語や『月見里』、『小鳥遊』といった難読な名字など、プレミアム名字も取り上げる。
「ハテナの自由研究」は、「娘から父へ はじめての告白2」をたむけんがお届け。お父さんと距離を置いてしまう年頃の娘さんに、「本当はお父さんをどう思っているのか?」、「好きなら告白できるのか?」を調べてくる。
姓氏研究家。文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。日本における名字研究の第一人者として、「タモリのジャポニカロゴス」「クイズ!日本語王」「名前の殿堂」といった名前を扱うテレビ番組などにも多数出演。著書は『名字の地図』『名字の謎』『日本名字家系大辞典』等多数。