パチパチと火花を散らす線香花火、ザクッと大根を包丁で切る様子。この2つの映像、じつはどちらもまったく違ったアイテムで作り出したニセ音。「ええ?なんで?」と凡人はもちろん、カシコチームも不思議がる。今夜、スポットを当てるのは耳と音の不思議な世界。認知心理学を専門とする青山学院大学教授、重野純先生をカシコブレーンに迎えて「ようこそ!耳と音のワンダーランド」をお送りする。
「人間は、全情報の7割を目から得ているんです。耳から入る情報は2割。残り1割は、味覚や臭覚、触覚から得ています」という重野先生。そのため、ニセ音でも線香花火や大根を切る映像を見てしまうと「コレは線香花火の音!」、「コレは大根を切る音!」と脳が思い込んでしまうのだとか。そこで今度は「目でも聞いているんです」という先生の言葉を踏まえて、5つの映像の音が本当の音か、ニセ音かを聞き分けてみる。「セミの鳴き声」、「キャベツをむく音」、「天ぷらを揚げる音」、「卵を割る音」、「たき火の音」。どれをきいても本物のように聞こえるのだが、ニセ音はいったいどれなのか?正解を聞いた一同は、まさに自分の耳を疑う結果になる。 続いて、水着美女の映像を見ながら、彼女の言葉を聞き取ることにトライ。足下から胸の谷間へ移動して、最後に顔を捉えたカメラ。顔のアップで「私の胸のサイズは○カップです」と言うのだが、徳井には「Eカップ」、筒井には「Bカップ」、浜口以外のその他のメンバーには「Dカップ」と聞こえる。浜口だけは「“リーカップ”にしか聞こえない」と珍回答。どうして、バラバラの言葉に聞こえるのか?先生は種明かしをする。それは…。
この他にも、耳と音の不思議な世界を次々紹介していく先生。そんな中、あるアーティストの楽曲をスロー再生したり、早回しにすることで、まるで別のアーティストのカバーソングのようになる不思議も登場。沢田研二が、平井堅が、中島みゆきが、別のアーティストの歌声に変わるのを聞いて、みんなで「スゴイ!!」、「ほんまや!!」と大絶賛する。
「ハテナの自由研究」は、「社長秘書グランプリ4」をチュートリアルがお届け。3人の社長秘書たちにドッキリを仕掛け、秘書として優秀な人物は誰かを判定する。社長も仕掛け人になるドッキリ秘書検定の結果は?
青山学院大学文学部教授。文学博士。専門は認知心理学、心理言語学。心理学者の立場から、人間の聴覚と音の認知についての研究を進めている。主な著書に『心理学入門』『音の世界の心理学』『外国語は何故なかなか身につかないか』など。