番長、ツッパリ、愚連隊など時代とともに様々な名称で呼ばれてきた“不良”たち。今回は、「不良は時代の変化とともに進化しながら独自の文化を形作ってきた。不良の文化をみれば日本がわかる。」という関西学院大学社会学部教授の難波功士先生を迎え、不良文化の歴史を紹介する。
まずは、時代とともにスタイルを変えていった不良の進化の歴史をVTRで紹介。「男一匹ガキ大将」に代表される1960年代の“番長”からはじまり、「ビーバップ・ハイスクール」が大ヒットした1980年代の“ヤンキー”、そして、反抗すべきモノを失い、不良らしい不良を見かけなくなった現代。先生は、「世の中の価値観が揺らいでいて、何に対して反抗していいのかわからないのが今」と語る。また、1950年代から現代までの「不良の進化系統図」で、太陽族やヤンファー、竹の子族といった派生文化も紹介する。
今回は、冒頭から不良文化に詳しいモモコが随所随所で“生きた教科書”ぶりを発揮。「モモコという芸名はヤンキー漫画の『ハイティーン・ブギ』の主人公の名前からとった」と芸名のルーツを明かすが、そもそも“ヤンキー”のルーツは何なのか?不良のことをヤンキーと言い始めたのは大阪だと思っている人は多いが、そのルーツは大阪ではないという難波先生。そこには大阪と東京、独自の発展を遂げた不良の歴史があった。
また、不良たちはこぞって当て字を使用し、当て字文化も生み出した。その代表的なものが「夜露死苦(よろしく)」だが、ここで一同も当て字に挑戦!一つ目は「ブラックマヨネーズ」を当て字にする。ここでもモモコは、「画数の多い漢字やワルっぽい漢字を使うといい」と、筒井先生にまで指南。さらに、二つ目のお題でもカッコイイ当て字を披露する。「やっぱりプロは違う!」と一同を唸らせたモモコの当て字「美覇賦杯蛭」は何と読む?
「ハテナの自由研究」では、たむけんが新企画「素人演技王」を展開する。「ノリがいい」といわれる大阪人に、設定と役柄だけを与え、即興で演技をしてもらい、その演技力を検証するという企画。たむけんが商店街でノリのいい役者をスカウト。店の仲良し三姉妹には「遺産相続 骨肉の争い」、洋服屋のおっちゃんには「犯人を追跡するベテラン刑事」といったテーマを与え、アドリブで演じてもらうが、恐るべし大阪人!アカデミー賞ものの演技が続出し、スタジオは大爆笑に!
関西学院大学社会学部教授。広告及び戦後のユースカルチャー・サブカルチャーに関する研究著書が多数。著書に『撃ちてし止まむ―太平洋戦争と広告の技術者たち』『「広告」への社会学』『ヤンキー進化論』など。
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