何気なく使っているティッシュペーパーだが、その多くは二枚重ね。これは、紙を作るときにどうしても片面はスベスベ、裏面はザラザラになるため、いつもスベスベの面を使ってほしいという作り手の配慮により、裏面同士を合わせて二枚重ねになっている。このように、「身近にあるモノには“作り手の思い”や“意外な秘密”が隠されている」と話すのが、フリーランスライターの夏目幸明先生。今回は、夏目先生を迎え、身近にあるありふれたモノたちに秘められた“モノ物語”を紹介する。
夏目先生によると、特別、気にせず使っているコンセントの差し込み口にも意外な秘密があるという。2つ並んだ穴をよく見てみると、実は長さが違う。これにもちゃんとした役割があるのだ。パソコンなどの電子機器類を使うときに役に立つ、その理由とは?
また、カタチに理由のあるモノに、鉛筆がある。イギリスで誕生し、明治時代に本格的に輸入されるようになった鉛筆は六角形だった。三角形でも九角形でもなく、六角形の理由とは?これに対し、色鉛筆の多くが円形である秘密も解説する。さらに、ヤクルトの容器の不思議な形に隠された作り手の思いを知った凡人チームは、「それでか!」と納得。そのほか、夏目先生は様々なモノのカタチにまつわるエピソードを次々と繰り出す。
モノには、考え尽くされたのではなく、偶然の産物として生まれたモノもある。そのひとつが便利なティーバッグ。これは1904年、アメリカで紅茶を販売していた男が顧客とのやりとりから偶然、ひらめいたという。紅茶の歴史を大きく変えたティーバッグ誕生のエピソードを紹介する。また、スーツのズボンの折り目や裾のダブルが生まれたきっかけも偶然の出来事からだった・・・。
かつては駄菓子屋で、近年はコンビニでよく見かけるチロルチョコ。1962年に誕生した正真正銘のロングセラー商品で、現在は1日200万個も製造されている。そんなチロルチョコには「作り手の熱い思いが込められている」と夏目先生。当時、チョコレートは高級品で150円。それにもかかわらず、「子どもたちが買えるように」と、10円にこだわった松尾製菓2代目社長の奮闘を紹介する。だが現在、10円にこだわり続けたチロルチョコが、やむない理由から20円で販売。その理由とは?スタジオでは、バラエティに富んだいろいろな味のチロルチョコや、メンバーの顔をパッケージデザインにした特製のチロルチョコも登場する。
「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの「夫婦スッキリさせまSHOW」パート6を放送。今回は国際結婚のご夫婦が登場し、日頃の不満をビデオレターで伝える。日本人の夫とインド人が妻の夫婦は、「結婚サギちゃうの?」と、妻が怒りを爆発させる!?
フリーライター。“ヒット商品評論家”としてラジオ、雑誌等に出演。現在小学館『DIME』、講談社『週刊現代』などに記事を連載中。取材対象や現場に自ら深く入り込んで取材した上で書かれた著書が評判を呼んでいる。著書に『ニッポン「もの物語」-なぜ回転寿司は右からやってくるのか』『掟破りの成功法則―破天荒創業者のマジ語り』等。
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