ビーバップ!ハイヒール

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2010年01月14日(木) 午後 11:17 ~ 深夜 0:17 放送

時空を超える名歌!百人一首の真実 現代版ドラマ訳

ハイヒール(リンゴ・モモコ)
筒井康隆、江川達也、たむらけんじ
ブラックマヨネーズ(吉田・小杉)
夏川純
岡元昇(ABCアナウンサー)

「小倉百人一首」に収められた小野小町の名句「花の色はうつりにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに」とは、絶世の美女といわれた小野小町が、色褪せる我が身を花にたとえ、嘆き悲しむ女心を歌ったもので、今でいう“アラフォー世代”の心情を代弁しているかのよう。このように、「百人一首は現代人にも共感できる100人の歌」というのが、今回のカシコブレーン、フェリス女学院大学教授の谷知子先生だ。今回は、百人一首の世界を“ビーバップ風”に現代ドラマで描き、谷先生が楽しく紹介する。

「小倉百人一首」とは、もともと、謀反の疑いをかけられたために出家し、京都の小倉山にある別荘に引きこもっていた宇都宮頼綱のために、親戚の歌人、藤原定家が百首の歌を選んであげたもの。「歌われているのは圧倒的に恋の歌が多い」という谷先生。なかでも、大阪を舞台にした歌が多いとか。そこで、大阪を舞台にした百人一首の恋の世界を現代ドラマで綴る。不倫にハマった男のキケンな恋の歌や、自由に会えない不倫相手を想う、いじらしい女心の歌などを紹介。なかでも、「灘波江の蘆のかりねのひとよゆえ 身をつくしてや 恋ひわたるべき」は、旅先の大阪で一夜のアバンチュールを楽しんだ女の未練の歌。「当時はワンナイト・ラブも多かった」と聞き、驚く凡人チームだったが、「歌が上手くないとダメ」と知り、さらに驚く。また、百人一首にまつわるクイズを出題。歌に使われる言葉には意外な意味が決まりごととして含まれていることがある。たとえば「山鳥」は、雄雌が別々に寝ることから“さびしい独り寝”を意味する。では、「鶏」があらわす、これまた男女の恋が絡んだ意味とは?

百人一首の中には、一見すると美しい女の歌だが、実はゾッとするような本心が隠されたものもあるという。そこで、恋という魔物にとりつかれ、恐ろしい情念を歌った女、右近のホラー物語をドラマで紹介。これにはたむらけんじが、「そんな怖い歌をかるたで取ってたなんて・・・」と、改めて百人一首の世界に驚く。

また、谷先生によると、「百人一首の詠み人には、島流しにあった人や暗殺された人など、不幸な人がとても多い」とか。その代表格が、崇徳院が若かりし頃に詠んだ屈指の名作「瀬をはやみ 岩にせかるる滝川の われても末に逢はむとぞ思ふ」という句。これは、「滝のように激しく流れる川の水は、たとえ岩にせき止められ、2つに分かれても、いつかまた合流するように、恋しい人と別れても、いつかまた必ず逢おうと思う」という恋の歌だ。一見、美しい恋の歌に見えるが、裏にはミステリアスなドラマが隠されているという。まさに、崇徳院の悲劇的な生涯を予知したかのような歌に秘められた物語を現代ドラマで描いていく。

「ハテナの自由研究」は、ブラックマヨネーズの「リカバリー王選手権」第8弾。今回も、世捨て人風の男性やハニカミ草食系男子、小太り男まで、ブサイクたちの熱い闘いが展開する!

谷 知子(たに ともこ)
谷 知子(たに ともこ)

フェリス女学院大学教授。博士(文学・東京大学)。専攻は中世和歌。和歌から天皇・皇后を論じる研究も行なっている。著書に『和歌文学の基礎知識』『天皇たちの和歌』『中世和歌とその時代』『かきやりし黒髪ー恋歌への招待』など。

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