車を運転しているときや駅を歩いているとき、私たちはたくさんのマークを目にする。マークとは、文字や言葉がわからなくても、図柄を見るだけで意味がわかる便利なもの。日本で様々なマークが登場しはじめたきっかけは東京オリンピックだった。日本語の読めない外国人が東京で困らないために・・・。
そんなマークに秘められた様々な物語を紹介するのがデザイナーの村越愛策先生。公共施設のマークを数多く手掛けた、まさに“Mr.マーク”ともいえる村越先生が、マークにまつわる知られざるエピソードを紹介する。
「マークはシンプルで単純なカタチ。だからこそ長く愛される」という村越先生。日本でもたくさんのマークが生まれているが、中には世界中で通用する有名なモノもあるという。そのひとつが「非常口」のマークだ。国際機関のISOで世界基準と定められた非常口のマークは日本人がデザインしたもの。その誕生のきっかけとなったのは、昭和47年と翌年に起こった大惨事だった。多くの方が亡くなったその事件とは・・・。その後、「非常口」と書いた看板をつけるようになったものの、漢字で書かれた看板は子どもや外国人に通じないうえ見ばえも悪い。そこで消防庁は非常口マークの一般公募を行い、審査の結果、我々が知る現在のマークが誕生した。周囲の評判は上々で、日本は単位やマークなどの国際基準を作る機関ISOに日本の“非常口マーク”を提出。だが、そこにはロシアの猛反発が待っていた!そのワケとは!?日本の非常口マークが世界基準になるまでのドラマティックなエピソードに一同も感心する。村越先生によると、非常口マークに描かれる人のカタチは「ピクトグラム」といい、業界では通称“ピクト君”と呼ぶとか。ピクト君はいろいろなマークに応用されており、その活躍ぶりも紹介。だが、なかには痛々しいピクト君の姿もあり・・・。
また、世界の様々なマークを紹介。なかでも赤い十字の「赤十字」マークは世界共通かと思いきや、実はそうではない。文化や宗教の違う世界ならではの知られざるエピソードが明かされる。そのほか、日本では考えられない世界のびっくりマークも登場する。
スタジオでは一同で新しいマークを考案。テーマは「靴を脱ぎましょう」「ベジタリアンメニューあります」の2つで、それぞれフリップにマークを描く。漫画家の江川先生がダントツの出来かと思いきや・・・!
「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの「二物美女たんのう」第2弾。「天は二物を与えず」というが、実際には二物をもつ人も多い。そこで、一物は美人で、さらにもう一物を持つ女性を堪能しようという企画。天から一物も与えられていないド素人軍団“0物ボーイズ”とともにたむけんが美女たちの特技を拝見する。
サイン・デザイナー。サインやマークのデザイン界の第一人者として幅広く活躍。成田空港、JR東海などの主に交通に関わる公共サインを手がけ、国際的にも高く評価されている。日本工業標準調査会ISO/TC145/SC1国内委員会主査。昭和女子大学講師、日本デザイン学会、日本サイン学会会員も務める。著書に「世界のサインとマーク」「記号・マークの大常識」など。
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